第七章 キンマモン②終(球妖外伝 キジムナ物語)
ブナガヤは火の玉と森の中をとぼとぼ歩いていました。
「おれが間違っていたのか……?」
ぼそりと言うと火の玉が答えました。
(何が正しいのか何が間違っているのか。本当のところは、だれにもわからないさ。おまえはおまえが正しいと思ったことをやったまでのことだよ)
「……」
ブナガヤは真剣な面持ちでしばらく考えてから、自分の気持ちを言葉にしました。
「でも……おれは独りよがりだった。何でもかんでも自分で決めて、ほかのやつらの意見は聞こうとしなかった。キジムナは、おれにまっすぐぶつか