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【水上バス】『エメラルダス』に乗ってきた!

はじめて「水上バス乗ってみたい」と思ったのは、忘れもしない東京ビッグサイトでのイベント(仕事)の帰り道でした。
疲れ果てていた当時の私には「日の出桟橋」やら「水上バス」やらという単語がとても美しい言葉に思え、とびきり素敵な乗り物に違いない、と思ったのを覚えています。

しかし残念ながらその日水上バスに乗ることはできず。
※なぜなら残業が私を待っていたから。

その後、SMAPの『朝日を見にいこうよ』という歌を聴いては「日の出桟橋」という言葉を思い出し。
柚木 麻子さんの『ねじまき片想い』という小説を読んでは「水上バス」の存在を思い出し。

なかなか機会をつかめないまま過ぎた約10年を経て、先日ついに「乗りたい気持ちのビッグウェーブ」「スケジュール(は元々いつも空いてる)」「勇気(※1)」がぴったり合致したため、満を持して水上バスに乗ってきました!!

東京都観光汽船『エメラルダス』

今回私が選んだのは「お台場海浜公園発、浅草行」の水上バス
東京湾を出発し、隅田川に入って川をのぼっていくルートです。
乗り込んだ船は、その名も『エメラルダス』

はわわわ…と、まず名前が近未来的過ぎてびっくりしたんですが、船体のカッコよさにさらに思わず声が出ました。

ヴォンッ…って感じ。
※公式サイトから画像をお借りしました。

ナニコレカッコイイー!!!!

もう「ふね」というより「シップ」
※どっちも「船」やないか。
まるで宇宙船。空まで飛んでいけそう。もはや宙船
※アヤヤトゥーヤァッ!!!(それは『AMBITIOUS JAPAN!』やないか)

なぜこんなにかっこいいの?!と、とにかく大興奮だったのですが、それもそのはず、この船をデザインしたのはあの『銀河鉄道999』の作者として有名な松本零士先生だったのです!
※実際にエメラルダスという女性のキャラクターがいるらしい。

この漏れ出る宇宙感も、乗る者に沸くわくわく感も、納得ですね。

残念ながら「日の出桟橋」から乗船、という夢はかないませんでしたが、こんなかっこいい船に乗れるなら問題ない!

さて、10年越しの水上バス出発です。
エメラルダス』発進!!

『エメラルダス』のここがステキ

①まちの移り変わりがたのしい!

お台場を出発した『エメラルダス』は、ゆっくりと隅田川を浅草へと向かって進んでいきます。

お台場を出た直後は高層ビルが立ち並ぶ近代的で都会な眺め
その後倉庫群を過ぎると、真新しいマンションが多く「若い世帯の生活」を感じる街並みに移り変わっていきます。
そして次第に建物行きかう船歩く人下町の風景になっていき、浅草に到着。

1本の川沿いで、しかもこんなに短距離で、こんなにも街並みが変わるもんなのか…!!
さすが「すべてがぎゅっと濃縮されたまち、東京」だなという感じ。

ほかの地区ではこのまちの移り変わりは体感できないかもしれないですね。

アサヒビールの「金の炎」(浅草)。

②驚くほどに快適な船内がうれしい!

私は地に足のついていない乗り物がすこぶる苦手で、正直今回の乗船も「もしかしたら酔ってしまうのでは」という点だけがとても不安でした。
(※1「勇気」が必要だったのはこのことがあったから。)

しかし、まず乗船した時点で、全く波を感じずびっくり。
動き始めて、全く水の上を進んでいる感じがしなくてびっくり。
※ほんとに進んでるのか?と窓の外を見たらしっかり波しぶきをあげて進んでいたのでさらにさらにびっくり。

自分が船の上にいるということを忘れてしまうほど全く揺れも無く、快適でした!

しかも船内は天井にも壁にもガラスがふんだんに使われており解放的な雰囲気で、雨が降っていたにもかかわらずとっても明るい。

ちなみに、タイミングが良かったのか(悪かったのか)私の乗った回は「乗船人数:約100名」に対し乗客がなんと6名(3組)!。
※どうやら浅草を出発するルートの方が乗客がめちゃくちゃ多いっぽい。

そのため、ゆったりとくつろぎながら景色を眺めることが出来て最高でした。私は活用しませんでしたが、船内にはトイレはもちろんのこと小さなカフェもあり、コーヒーを飲みながら景色を楽しむ、なんてこともできそう。

③たくさんの橋に興奮!

この乗船で最もびっくりしたのは、隅田川に架かる橋の多さ!
なんと約50分の乗船時間の中で約13本の橋をくぐることが出来るんだから驚いてしまいます。
「これがあの両津勘吉で有名な勝鬨(かちどき)橋かー!」
「蔵前橋通りって…蔵前橋からついた名前だったのか…!」
と、多くの橋に発見や気づきがあっていちいち興奮。

そして隅田川が特にそうなのかもしれないのですが、架かっている橋のカタチ、色、橋自体の高さ等が非常に様々で、見てて飽きません。
清洲橋の青の鮮やかさたるやっ!」
新大橋のワイヤー(ケーブル)少なくない?大丈夫?」
と、橋の個性豊かさにさらに興奮。

橋をくぐるときに橋の裏側が見れたりして、鉄骨ががっしり組まれた姿にもキュンでした。これはやばい。わたし橋ブームが来るかもしれん。

ちなみに、
いつもはゆりかもめや車で通過するだけ、もしくは青島刑事に封鎖されるだけレインボーブリッジもくぐることが出来ます。
※今回のルートでは一番最初にくぐりました。

船内アナウンスが若干ずれることがありました(笑)
チラシが手元にあると安心して橋を120%楽しむことができますよ!
※乗り場に置いてありました。

日常と非日常との融合

完全なる非日常での体験(例えば海外旅行とか)は楽しいだろうけど自分にとってはどうしてもかなりハードルが高く、
完全なる日常の中の生活(例えば家で黙々と仕事し続ける)は安心できるけど刺激が無さ過ぎる。

そんな自分にとって、「住み慣れた街を、いつもと違う乗り物に乗って移動する」という日常の中にちょっとだけ非日常なことを取り入れることがこんなにも楽しい気持ちを生み出すのだと気づけたのは、大きな発見でした。

視点の高さが変わるだけで、ルートが変わるだけで、こんなにも新鮮な気持ちになれるということに感動。

もしかしたら自分が気づいていないだけで、本当にすぐそこに、手の伸びる範囲内にも、まだまだ「非日常」の機会が潜んでいるかも、と思うとワクワクしますね。

ちなみに今回唯一の心残り、それは天候が悪かったこと(雨だったこと)です。

当然なんですが、雨が降っていると
・水滴で若干景色が見づらい
・デッキに出られない

という残念なことが起こりますので、ぜひ皆さん当日の天候にはご注意を。

でも雨の中ですらあんなに楽しかった水上バス。
晴れていればもっときれいに橋が見えて、もっときれいにスカイツリーが見えて、デッキで風を感じながらもっと楽しむことが出来るんだろうなあ。

そう思うと、早々に、そして晴天の日にリベンジをしたくてたまらないのであります。

きゅん…。

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