遠隔操作の「商品陳列ロボ」とな?

いきなり未来感溢れるものが出てきました。

ロボット開発を手掛けるTelexistence(東京都港区)は7月21日、コンビニなどの小売店で商品陳列などを行える遠隔操作ロボット「Model-T」を開発したと発表した。今夏に都内のファミリーマートとローソンの一部店舗がModel-Tを導入し、実用性を確かめる。

ロボットを遠隔操作できるそうです。これは凄い!
で、遠隔操作でコンビニの品出しするそうです。

なんというミスマッチ感溢れる話なのかと思ったんですが、これは実は凄い話なのではという気がしてきました。

前提を整理してみよう

商品の品出しと言っても、お弁当とかデザートの要冷な商品や、カップラーメンとかお菓子の非冷の食品や、裏の冷蔵庫から補充になるはずの飲料など、必要な作業や条件は色々と変わるはずなんですよね。。。

これらを全て対応なのか、それとも限定的な運用なのか。。もう少し調べてみましょう。

ただ、ミネラルウォーター「い・ろ・は・す」の容器など、ペットボトルの一部は、飲んだ後に捨てやすいよう、強く握ると形が崩れるものもある。

となると、全カテゴリ対応・・・? 飲料の陳列だと、段ボールを開けるところから必要だろうけど、その辺はどうなるのかな?

あちこちのサイトを見る限りでは、陳列作業に制限はないっぽい感じですが、普通に考えると無理があるので運用上で何か対策しているんでしょうね(多分


となるとこんなの出来るの?

デザートとかで商品を陳列する場合、賞味期限の管理が必要です。作業としては、棚に残っている商品を手前で届いた商品は奥に陳列します。

この場合、残っている商品の日付を確認して順番整理したりというのが発生するんですが、棚にある商品を掴んで賞味期限を確認とか可能なのかな。。

あ、解像度的は問題ないと思います。過去に、店舗間を繋いで防犯カメラで日付確認とかやってた事あって、その当時のカメラでも可能だったので。どちらかというと商品のどこに賞味期限があるのか把握するとか商品を回転して探すとかが可能なのかという部分ですね。


あと、商品が納品された時に番重(ばんじゅう)というケースから商品を取り出していきますが、番重は何段にも積み重なっているので空になったものを取り除きながら作業を進めるということが可能なのかどうか。

まぁ、コンビニ運営の当事者がやっているので何か対応策を考えているはずなので、確認のために店舗がオープンしたら見に行きたいですね!


それよりも重要なのはこれでは?

1つ目が、店舗に行かなくても作業できる事。

例えば、車椅子を使っている人が品出し業務を担当出来るわけです。極論言えば、片目と片腕があれば作業出来る気がします。まぁ、品出し業務なので作業者の給与というか時給は低めに抑えられちゃうんだろうとは思いますが。。。

障害者雇用とかいろいろな方面に影響しそうですよね。。


もう1つがこれ。

店員の動きはデータ化し、クラウド型の管理基盤「Augmented Workforce Platform」(AWP)に蓄積。ある程度データがたまった段階で、ロボットの制御システムに機械学習させ、人間と同様の動きを自動化する計画だ。

流石に全てを自動化は無理にしてもサポート機能は早々に実現できるかも。例えば、商品を掴んだら、その商品の陳列完了までが自動処理になるとか。前に書いた賞味期限チェックとかも自動だと凄いかなー。


実際に運用するのはいつ?

ローソンとファミマのそれぞれで導入が決まっているようです。

ファミマは、

今夏を目処に都内のファミリーマート店舗において、商品陳列業務などを行うロボットおよびAWPを導入いたします。

らしいので、具体的な情報が出てからですかね。


ローソンは、2020年9月にオープン予定で、店舗は「ローソン Model T 東京ポートシティ竹芝店」だそうです。

場所はここみたい。


この時に、近くを自転車で通った記憶も。。


映像の低遅延伝送も重要みたい

VR酔いがあるので、その対策も考慮されているようです。

KDDI総研と遠隔操作ロボット用映像伝送技術で50ミリ秒の超低遅延映像伝送を実現

映像伝送に伴うEnd-to-End遅延がおおよそ100ミリ秒を超えると視覚と操作のずれを大きく感じるため(注3)

まぁ、操作する人の自宅とか、どこでも出来るというわけではないでしょうけど、条件が揃えば低遅延も可能のようですね。

そう言えば、ビデオのエンコード規格では、H.265/HEVCよりも高性能なのが出来ているようなので、低遅延に関しては技術的なハードルはドンドンと下がってきてるみたいかな。

今後の展開が楽しみです(^^


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