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【音楽チャート】NewJeans,カネコアヤノ,Skrillex… #006 脱字コミュニケーションリスナーが聴いてる音楽TOP5

リスナーのみなさまが今どんな音楽を聴いているのかのデータを、ポッドキャストの更新に合わせて隔週で公開していきます。

前回はコチラ。


#006 第6回配信後

第6回エピソード「あなたが知らない『左利きあるある』の世界」配信後(2023年3月26日時点)のトップ5は以下の通りです。

1.NewJeans(🆕)
2.カネコアヤノ(⬇)
3.スクリレックス(⬇)
4.ケンドリック・ラマー(⬇)
5.アークティック・モンキーズ(🆕)

コメント

1位:NewJeans

 ㊗️SUMMER SONIC 2023出演決定!(ただし東京Day1のみ…)
 しばらく圏外でしたが、おそらくこのニュースを受けて急上昇。しかも1位に返り咲いてしまいした。相変わらずまだ6曲しかないのに。
 だいたい3か月ほどこのチャートを眺めていて分かったのは、やはり話題性というのはセールス面でかなり重要なんだなということです。ラッパーが話題作りのためにビーフ(諍い)するのも、改めて納得ですね。
 最近更新したReal Soundの「lit!」という新曲レコメンド連載企画で、2023年最初の特大ヒット曲であるマイリー・サイラス「Flowers」を一曲目に紹介したんですけど、この曲はリリース日をわざわざ元夫の誕生日に前倒した経緯を含め、彼への当てつけなんじゃないかと噂されているんですよね。また、同記事で取り上げたコロンビアのカロル・Gシャキーラ「TQG」も同じく元夫への強烈なdis曲(こっちはほぼ名指し)です。オリヴィア・ロドリゴ「driver's license」(2021)やアリアナ・グランデ「thank u, next」など(他にも大量にあります)、ゴシップネタはとにかくバズるんだな~と思いました。マイナスな意味じゃないですよ、曲が良いから素直に面白いなーと思えますし。もちろんそうじゃないのもありますが…。
 NewJeans関係なくなっちゃいましたが、彼女らについては毎週のように新しいニュースもありますし、この短期間でスーパースターの地位を不動のものとしているのは凄まじいなと思います。
 ちなみに「OMG」のApple Music Editionがリリースされましたが、もはや別の曲と言えるほどの空間オーディオでした。やっぱ勢いあるアーティストはテクノロジーの進歩と並走するものですね。「2020年代のトリガー」かどうかは不明ですが、とにかく話題が尽きません。

【シングル】NewJeans「OMG」(ADOR)2023年1月2日リリース


2位:カネコアヤノ

 NewJeans来日旋風により、この連載では6週に渡って1位を堅持していたカネコアヤノですが、とうとう順位が下がりました。それでも2位なんだから根強いですね。
 さて、前回からひとつ悲しいニュースがありました。ご存じの通り、10年近くバンドメンバーだった本村拓磨(ベース)の脱退です。本人いわく、「理由と致しましては、長きに渡る活動の中で、私が自身を管理するにあたり至らない部分が多々あり、それに起因する出来事によって事務所やメンバー、特にカネコアヤノ本人からの信頼を著しく損ねる結果に繋がってしまったことにあります。」とのこと。外野がどうこう言うことではないし、その内実や思いは知る術もありません。しかしいくつかの公演は延期になりましたし、そのあまりに急な展開にはただただ驚くばかりです。それに、ドラマーのBobが突如脱退してからもまだギリギリ1年経っていません。
 あれ以来、カネコアヤノの活動からは「バンドを鍛え抜く」という気概を強く感じるものでした。例えば、今の人気とはあまりに不釣合いな小規模キャパのライブハウスツアーを敢行したり(チケット全然当たりませんでした)、カネコにとっても大きな存在であるザ・クロマニヨンズと対バンしたり、新作リリースに先駆けて自身2度目の武道館公演をバンドと弾き語りで2日間開催したりです。そうした「修行」を経てリリースされた『タオルケットは穏やかな』は、カネコアヤノが間違いなく新フェーズに入ったことを確信させる作品でした。直後のツアー日程もとにかくストイックで、バンドへの熱量は並大抵のものではないと思いました。実際、2月16日のKT Zepp Yokohamaでのライブがとても良かったことはこの連載でも書いた通りです。だからこそ、本村さんの脱退は衝撃的でした。
 私が初めてカネコアヤノバンドを目撃したのが2018年の武蔵大学の学園祭です。当時は『祝祭』を毎日毎日聴いていたものの、カネコアヤノバンドの映像はまだYouTubeにも特に上がっていませんでした。つまり、サイケデリックな抜け感のある音源だけのイメージでライブに訪れたわけです。演奏が始まってからの45分間、音源からは想像がつかないほどの迫力ある演奏と歌声にとにかく痺れ、カネコアヤノは「かわいい」じゃなくて「かっこいい」んだと強く思いました。翌日の昼に「Scramble Fes2018」(今見るとラインナップがすごい)でまた観ましたが、「恋しい日々」での合唱や「とがる」で湧き上がる歓声も、感染症が猛威を振るった2020年までは定番でしたね。
 でもカネコアヤノがステージに現れて最初に衝撃だったのは、サングラスをかけたモヒカンのベーシストでした。そんな本村さんがバンドを去ってしまった。

2018/11/3@武蔵大学

 この文章を書いている前日に中野サンプラザでザ・クロマニヨンズを観に行きましたが、甲本ヒロトは還暦を迎えたばかりにもかかわらず、坊主頭で歌う姿や、削ぎ落とされたステージからはブルーハーツ時代の面影さえ漂わせるような、相変わらずの若々しい佇まいでした。40年近く活動を共にしているヒロトとマーシーですが、そんな彼らが年に1枚のアルバムリリースと50本ほどの全国ツアーを毎年やり続けていることの凄みは計り知れません。しかし、それでもブルーハーツ、ハイロウズ、クロマニヨンズと変化せざるを得なかったように、バンドを継続させることの困難さや尊さを思わずにはいられませんでした。もちろんカネコアヤノのバンドのことが念頭にあります。
 話が長大になってしまいましたが、このランキング的には『ひとりでに』(カネコが毎回リリースしているアルバムの弾き語りヴァージョン)のリリースタイミングもバッチリでしたね。内容も素晴らしく良いです。
 普段ならオリジナル版とは別物として楽しめるプロジェクトですが、今回ばかりは、このリリースの翌日に発表された本村さんの脱退も相まって、単なるバンドの不在以上の不在を感じてしまいます。

【アルバム】カネコアヤノ『タオルケットは穏やかな ひとりでに』(1994)2023年3月15日リリース


3位:スクリレックス

 実は前回と今回の間の週で一度1位になっているスクリレックス。最近はFred again..とFour Tetと頻繁にコラボしているようです。

[動画]Skrillex B2B Fred again.. B2B Four Tet (Pangbourne House Mafia) @ Madison Square Garden NY 2023 [4K]


 そんな彼らが『Quest For Fire』からちょうど1ヶ月後となる3月17日に突如として配信した「Baby again..」は、この動画を指をくわえながら見ていた人々にとって待望のリリースでした。この曲は彼らがイギリスの田舎町パングボーン(Pangbourne)で行ったスタジオセッションをきっかけに生まれていることから、彼らのことを"Pangbourne House Mafia"(Swedish House Mafiaにかけている)と呼んでいる人々もいるようです。

【シングル】Fred Again..,Skrillex,Four Tet『Baby again..』(Warner)2023年3月17日リリース


4位:ケンドリック・ラマー

 実はちゃっかり毎回のようにいるのがヒップホップの新王者(古い?)こと、ケンドリック・ラマー。サマソニはケンドリックだけ見れればいいや~なんて思ってたらブラーの日がどんどん豪華になっていくのでそうもいかなくなってきましたね。
 余談ですが、今度カラオケ行ったときに最新作からのヒット曲「N95」を歌わなくていいので流してみてください。間違いなく驚くと思います。

【アルバム】Kendrick Lamar『Mr. Morale & The Big Steppers』(pgLang/Top Dawg Entertainment)2022年5月13日リリース


5位:アークティック・モンキーズ

 来日公演も大盛況だったアークティック・モンキーズが初のランクイン。私は東京のチケットが当たらず、代わりに大阪公演のチケットを譲ってくださる方がいたのでそちらで観てきました。
 追加公演も即完売となっただけあって、会場はギュウギュウでした。僕は最前ブロックのド真ん中で観ましたが、みんなアレックス・ターナーに近付こうとするからか圧がすごかったですね。ライブ自体は、初期のギターロックと最新のモードである『The Car』をどう擦り合わせるのか気になるところでしたが、全く継ぎ目を感じさせない圧巻のショーでした。
 まあこの辺の話は4月中旬に配信される回で喋っていますので、ぜひともよろしくお願いします。

【アルバム】Arctic Monkeys『The Car』(Domino)2022年10月21日リリース


【参考】


【ライター】
もこみ(
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