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大好きな人とのお別れ

大好きな人とのお別れをしてきました


生まれた頃からの付き合いだった
幼馴染のお父さんが急逝されて
地元に帰ってきています

私の地元は
今住んでるところから130kmくらい離れてて…
昨日はお昼に家を出て
ノンストップで走り続けて
ご遺体が安置されているセレモニーホールへ

元気だった頃のおじさんは
会うといつも豪快に笑って
夕方になると瓶ビール飲みながら過ごしてる人だった
相撲が好きで
大相撲中継は欠かさない
巡業が来れば足を運ぶ

そんなおじさんだった


おばさんも
6年前に急逝されてて

おばさんがいなくなって
一人遺されたおじさんは

お酒の量が進み
外出するのはお酒が無くなったらで
そのうち
外出の機会も減ってしまった



幼馴染は2人兄弟で
私は弟のKくんの方と、特に仲がよかった

おじさんやおばさんのことも
Kくんの父さん・母さんと呼んでいたくらいに


私が遊びに行くと
娘のように可愛がってくれた

まだ幼かった頃

おばさんは
母が仕事で私を見られない時は
家で私を預かってお世話してくれた
熱を上げた時も面倒見てくれた

Kくんも
いつ遊びに行っても受け入れてくれた

Kくん家に入るときは
「ただいまー!」って入っていっていた

Kくんは6つ歳上だけど

一回も私を邪魔にしないでいつも相手をしてくれた

ゲームしたり、ピアノ弾いたり

パンケーキ作ったり、犬の散歩行ったり

週末になるとご飯食べに行ってそのまま夜通し一緒に過ごしてた

年越しも一緒だったり


もう1つの家族のように
私にとって大切な人たちだった


おばさんに続いておじさんも…

2人とも
旅立ってしまった


関東に暮らすKくんは
今回一人で帰ってきた

棺に納められた父
出棺した父
お骨になって戻ってきた父

眠りについてしまった父を
静かに涙をこらえて見つめていた

収骨室で
隣に寄り添って背中に手を当ててあげたら
その手を強く握ってきた

そのKくんの手は震えていた

絞り出すような声で

「……つらいよ…」と

私にしか聞こえない声でつぶやいた。




目はじっと お骨が納められるのを見つめながら

吐き出せない哀しみを溜め込んで踏ん張って立っていた

Kくんの手を握り返してしばらく2人で手を繋いだまま
収骨を見ていた

ご親族の方たちは
私のことを知らない

嫁でもないのに Kくんの隣に寄り添っている私の姿は
常識的な振る舞いではなかったかもしれないけど

兄と妹のように育ってきた私たちにとって
ごく自然な振る舞いだったし

離れて暮らしながらいつも両親を思っていたのを知ってるからこそ
急逝で2人の死に目に会えなかったツラさを
受けとめてあげたかった


連絡は取り合っていたけど
会ったのは、15年ぶりくらいだった

次またいつ会えるかわからない

けど
また帰ってきたら
隣にいてあげたいと思う

「mitchan、Kのことよろしく頼むね」

おばさんとおじさんから
いつもいつも言われていた


大丈夫だよ

約束は
ずっと守るからね

向こうで、2人で仲良く過ごしてよね

おじさん、飲みすぎちゃダメだよ

おばさん、得意のパインのパウンドケーキや茶碗蒸し
また 作ってあげてね


2人のご冥福を
心からお祈りいたします