「命どぅ宝」という言葉。私と妹にとっては、以前、よく聞いてた言葉でした。

帰りの車の中で、私と妹は亡くなった私たちの祖母を思い出していました。

ー「命どぅ宝。命が宝物。誰の命も宝物だよって、よく言ってたよね、おばぁ。。。」
ー「みんな、宝物は守ろうとするでしょ。命が宝物だから、安全に健康でいないと」

私たちの祖母は、よく言っていました。ご飯を残したとき、ただのシンドイという表現で「死にそう」って言っただけの時だって。

ー「おばぁも生きてたら、あのおばぁちゃん達みたいなこと言ってそうだよね」。。。そして、2人で頷き、少し、ポロリ。

副作用も点滴をしたことも忘れていました。
数年、かなりの回数病院に来ていて、繰り広げられる高齢者達の話を耳にし楽しんでいましたが、ポロリとしたことなんて、ありません。

命どぅ、宝

私の祖母が亡くなって以来、私たちが耳にすることが減った、沖縄で伝わる言葉。今回、妹が一緒だったからか、話題は祖母の事だけではなく、学校で聞いた戦争講和の話にまで。締めくくりに必ずといっていいほど、「命どぅ、宝」って言ってたねと。

すると、妹が突然、「私、娘に伝え始めるって決めたよ！」と言ったので驚きました。それは、もう、この言葉を伝承していく人いなくなるからだと。そして、それは叔母の私も同じ。私達姉妹は、方言を話せません。それでも、伝承していくべきことや言葉は、これまでの生活と今に散りばめられているでしょう。

「おばぁが話してたこととか、お母さんが話すこととかって、時々精査していかないとだね。。。なーんて（苦笑）」

今回の病院では、コロナワクチンを話題にしたおばぁ達から、大きな気づきとこれからのヒントをもらったように思います。それは今では、ほぼ聞かなくなってしまった、とても大切なこと。深堀りしすぎたかなぁ・・・。

追記：

「これって、伝承？継承？」

「文化的だし、言い伝えっぽいし、伝承？でも、ある意味、財産的な・・・継承？」

「私たちって、深掘り姉妹？」

「深掘り？深読み？」

「ハハハ」

と、私達姉妹は正しい日本語を探し始めました。