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第3話 理由と帰結。誰の為の子どもなのか?

里親を志し、調べ始めて気が付いた
「子どもが欲しいのなら、本当は特別養子縁組が理想」という事。

※以降、「養子縁組」の表記は「特別養子縁組」のことを指します。
※普通養子縁組と特別養子縁組の違いはこちらに解説されています。
https://jikei-hp.or.jp/engumi/about/

不妊治療に区切りをつけて、養子縁組を希望する夫婦は多いと思う。

そう、実際に養子縁組の希望者が多い事がとても大きな問題になっている。
ひとりの子どもに対し、30倍~100倍の希望家庭がいる(※2)。
データに現れる現実が、重く、そして現実としてそこにある。

あるブログには、「10年待ったけれど縁が無かった」と書かれていた。
里親は不足しているのに、養子縁組は子どもが不足している、このギャップに驚きながら、絶望に近い気持ちになった。

養子縁組で選ばれる条件は公開されていない、でも恐らくは収入、年齢、環境だと思う。

私たち夫婦は、平凡だ。

みんな同様に不妊治療に区切りをつけ、養子縁組に切り替えるのだろう、
高い倍率を勝ち抜く要素が見当たらない。正直落ち込んだ。

何より、子どもを期待させて、やっぱりダメでしたという未来を
妻には見せたくないと強く思った。

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児童福祉の観点で、養子縁組は子どもがより小さい時期に成立させ、新しい家庭での養育を推奨している。
幼少期における特定の養護者との愛着形成が、人格・性格の形成に大きな影響が出る事が様々な研究により証明されているとの事。

また、0歳の養子縁組は、望まない妊娠・出産により養育を放棄された子どもたちのケースが多いという事を知った。

産むけれど育てない、そんな無責任な行動が、子どもを渇望する夫婦にとっての希望になっている。
歪さと違和感、胸の中でグルグルと感情が掻き回される。

男性の私には、理解を超える感情があるんだろう、、、
そう思わずにはいられなかった。


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