サマーライト
甘く満たされた 夜を掬いだすための
この錆びついた スプーンを離せずにいるの
深く噛みついた 跡の歯形のように
浮かぶ あたたかな 二本のラインを追うの
拗れた糸を ほどくように 君の言葉をなぞる
柔らかな光の中 君の声が 波のに音にとけてゆくのを見つめている
破れかぶれ 日々だらけの 繋ぎ方を知ってる
君よ 汚れた手でも触ってほしいよ
暗くなったらおいでよ
透明な闇の中で 彷徨う僕を見つけたなら
さらってほしいよ もう戻らないから
柔らかな光の中 君の声が 波のに音にとけてゆくのを見つめている
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