尾米タケル

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尾米タケル之一座 作・演出。コントやら。舞台やら。 尾米タケル之一座HP https://okometakeru.jp/ 脚本・演出などお仕事の依頼はこちらまで→okometakeru@yahoo.co.jp

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戯曲『菜ノ獣 –sainokemono–』①

https://note.com/preview/n142bc0596e2f?prev_access_key=b9709fc57f5af6230bcc0dea00349f5d のつづき 第一場 ファーム第十二研究所 ファーム第十二研究所ロビー。 舞台上、下手側に応接セット。 以下、客席からは見えないが、下手袖に出入り口に通じる廊下。 上手袖に事務所・トイレ・給湯室など。 二階に研究室・宿直室・ゲストルーム。 舞台前方、客席側は一面の大きな窓。 窓の外は広場に

    • 戯曲『菜ノ獣 –sainokemono–』序

      序 失踪 音楽。 明かりがつくとそこは都内にある古いビル4Fの一室。 エリートの集う農務局内で出世コースからはずれた者が島流しにされる”別室”と呼ばれる場所である。 舞台下手側に応接セット。 舞台前方客席側には大きな窓があるという設定。 舞台上には二人の男が立っている。 数刻前、突如ここを訪れた農務局特別対策室室長のオオハラと、別室に勤務する局員のミヤタ。 ミヤタ カドタ。カドタマリですか? オオハラ 君、同期だったよね。ミヤタ君。 ミヤタ はい。 オオ

      • 戯曲『菜ノ獣 –sainokemono–』背景・あらすじ・登場人物

        【背景】 今は未来。 人類の生への渇望に後押しされ、その歩みを止めることなく進化し続けてきたバイオテクノロジーはついに、人間に臓器・血液・肉、その他あらゆる部位・器官を提供するための人型生物“ベジタブル・マン”を創り出した。 「限りなく人間に近い植物」と定義される彼らはドナーとして、食料として人類に多大なる恩恵をもたらし、今や人間社会にとって「なくてはならない」そして「あることが当然」の存在となっていた。 しかし、政府指定特別生産区域、通称“ファーム”の中で、彼らがどの

        • 『老婆の冒険』戯曲販売

          先日尾米タケル之一座で上演しました『老婆の冒険』の上演戯曲をここでデータ販売します。600円です。 この作品は座・高円寺 冬の劇場23 日本劇作家協会プログラム◎カンテン「The Foundations」にて上演したもので、上演時間は概ね60分少々です。 カンテンには作品規定がありまして、素舞台、60分、小道具も最小限に、ということでその規定に則ったもので、尾米として少し異色の作品になります。『老婆の冒険』ですが、小さなお子様から高齢の方まで、今を生きるすべての人に観てもら

          有料
          600

        戯曲『菜ノ獣 –sainokemono–』①

          JーROCK側とのメールのやりとりを全文公開します。

          尾米タケルです。 座員の雨宮が商業演劇の舞台公演を手伝って一か月近くタダ働きした末に小道具代を2万円以上負担させられた話。 の続きでございます。 この記事だけでもことの顛末をおおまかに理解していただけますが、お時間ご興味ございます方、稽古期間・本番をとおして現場がどのような状況だったか、上の記事もご一読いただけますとうれしく思います。 JーROCK側とのメールのやりとりまず雨宮が立て替え分のリストを送ったところ、K氏よりLINEでこのような返信。 くどいですが小道具

          JーROCK側とのメールのやりとりを全文公開します。

          座員の雨宮が商業演劇の舞台公演を手伝って一か月近くタダ働きした末に小道具代を2万円以上負担させられた話。

          はじめに。はじめまして、尾米タケルと申します。 ……というあいさつから入るのが適当なくらい、これまで僕のことを知らなかった多くの方々にこの記事を読んでいただきたいと思っております。 僕は尾米タケル之一座という団体で主宰・作・演出をつとめているフリーランスの劇作家?のような者です。 現在、雨宮シオリ犬と坂口翔平という気のいい二人と共に日々、楽しく真剣に、一座の活動をしております。 今回は、僕が個人的に受けた演出の仕事で、座員たち、とくに手伝いで現場に入ってくれた雨宮に、

          座員の雨宮が商業演劇の舞台公演を手伝って一か月近くタダ働きした末に小道具代を2万円以上負担させられた話。