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83冊目【本のはなし】英語挫折しまくりGIRLだった話。/書活61日目

最強の英語独学術だって!?
英語挫折しまくったGIRLですよ、私。大丈夫ですか?


中学生時代、英語が得意だった。けれど高校生になった途端、苦手になった。


高校生だった頃の記憶は「楽しかったこと」の断片しか思い出せない。大半は、体全体で笑っていたことくらいだ。


もう一つ強烈に覚えていること。担任だった女性教師が1対1で私に単語だったか、文法を教えてくれたことだ。もうその時の私は、おそらく手に負えない落ちこぼれだっただろう。


彼女は定年前で、小枝のように細かった。その日の彼女は、茶色いアンサンブルニットに茶色いタイトスカートを身にまとい、金色の細いネックレスをしていた。髪型はパーマをあててボリュームを持たせ、細いメガネをしていた。神経質そうな顔がこちらを向く。


落ち着いた声音なのだが、静かにヒステリックを帯びていく。異物を見るような視線に変わる。薄い化粧を施した顔色がやや血色をなくしていく。


「Formalの反対は?」そればかりを繰り返す。その言葉、聞こえるのに受け付けない。頭の中も視界も真っ白になる。声が反響していき、遠くなる。いよいよ何を言ってるのかわからなくなった。状況判断も出来ない。

ああ、母が怒った時に起こる症状に似てる。母は愉快な人で筋が通っていれば良しとするが、彼女の中の常識から一歩はずれたら破壊神へと変貌を遂げる。


現在の子育てに充てれば、虐待になるかもしれないが、私も子どもながらに応戦していたのでお互い様だろう。


例えば、小学校一年生の時。「片付けろ」と散々ぱら言われたにも関わらず片付けなかった。教科書からランドセルまで一切合切、ゴミ袋に入れられた。そのあと、どうにかしろ!こうなるぞ!と脅し文句を言われる。

しかし「お母さんが捨てたんだからお母さんが拾えばいい!」という私。


母が何か武器を持ってくる、私も父を召喚する。父が「一緒に拾おうね、片付けよう、まあまあ落ち着いて」と間に入って終了。


いや、静かな闘いは続く。絶対に折れない似たもの親子。決めたら最後、テコでも動かない二人なのだ。



私は、究の極で頑固者。こうと決めたらやり通す。とある事件をきっかけに、「勉強なんかするもんか!」と決めてしまったのだ。今なら思う、逆だよ逆と。


結局、教師との時間は無駄になってしまったのだろう。それは2度と行われることはなかった。そのあと、友人にテスト対策として、教えてもらったら点数が大幅にあがったので、なんとか無事に卒業だけはした。


あれから、もうどれだけ時が過ぎただろう。英語にほとんど触れることはない。あるとすれば道案内くらいだ。それは、ジェスチャーと単語で「ついてきて!」と言えばなんとかなる。それに相手は日本に来てるわけだし、日本を味わって!と思う図太さで日本語で対応もしている。


でも、いつも思うのは「ちゃんと英語の勉強をしていれば」である。翻訳アプリなどを利用すればいいのだろうが、言葉には熱を乗せたい。


ところで、こんなアンケートをよく耳にする。ご年配の方へ「後悔していること」を聞くと、上位にあがるのが、勉強しなかったことらしい。


中年の私でさえ、すでに後悔をしているのだから容易く未来が想像できる。後悔しながら天に召されるのだけはごめんだ!


しかし、お金をかけるわけにはいかない。なぜなら、私には小学6年生の娘がいるからだ。大学にはいかずにパティシエ修行すると宣言しているものの、かかるものはかかる。今はともかくできるだけ安く、必要経費以外は出したくない。


「英語 勉強方法」と検索したところ、


英語日記BOY 海外で夢を叶える英語勉強法(新井リオ)


が、目に止まった。評判も上々だ。Google検索も1位らしい。お金をかけずに英語を習得して、カナダでフリーランスデザイナーをしてる!?この文言に飛びついてしまった。


こちら、恥ずかしながら購入したまま「ツンドク」つまり、積んだまま放置していた本である。


人生をなるべく後悔しないためにと考えると、どうしても英語に行き着く。じゃあ、どうすれば英語を習得したということになるのだろう。


この本も、まずはじめに「そもそも、英語が話せるとはなんだろう」と問うてきた。

今の立場に英語はいらない。瞬発力と計画性さえあれば仕事ではなんとかなっている。しかし、ずっとこの仕事をしたいわけではない。


私は、何になりたいのか?そこに英語は必要か?言葉なのだからそれが必要であれば、自分の必要な部分だけ習得すればいい。


著者の言葉にハッとする。自分の定義がハッキリしないから、英語が話せないんだ。オールマイティに全てを手に入れても使えるのはごく一部。


自分に関連しているものであれば、どんなジャンルも頭に残る。英語やその他の言語も、興味のある「一言」からはじめてみればよいのかもしれない。


英語日記、どんな言葉からはじめようかな。


あなたなら、どんな言葉を綴りますか?

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