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迫る長期下落傾向銘柄の反転

 新NISAがスタートして4か月が経過しました。皆さんの取り組み状況はいかがでしょうか。口座開設をされて積み立てがスタートした方や個別銘柄にチャレンジされている皆様の運用状況はいかがでしょうか。

 最先端半導体関連を含めた生成AI銘柄関連銘柄を主体にした投資の潮流にうまく乗って運用成果を高めた皆さんも、その流れに乗れずにきた皆さんもお見えなのかも知れませんが、株式市場には絶えず未来を読み取りながら動いていく習性が備わっていますので、現段階において、この潮流がやや小休止した状況下でじっくりと今後の相場展開を考えていかれましたら幸いです。

 全体相場は日経平均が高値から10.6%、TOPIXが7.9%の調整を経て戻りを窺う展開。半導体銘柄に偏りがちな日経平均に対してまだバブル時の高値更新を果たしていないTOPIXは早くも半値戻りを達成し、今週以降、高値更新も想定される展開となりつつありますが、これは半導体銘柄や円安メリット銘柄の動向次第と言えます。
 一方で流動性のない内需系中小型銘柄への関心は低く、グロース250指数は相変わらずの低迷状態となっています。スタンダード銘柄も含めて時価総額500億円以下の中小型銘柄の中には数多くの株価の長期低迷銘柄が見出されます。また、時価総額1000億円前後の銘柄にも比較的割安感のある株価の下落傾向が続いている銘柄が数多く見出せます。

 全体相場に日柄調整が今後もなお、しばらく続くとすれば、こうした長期下落傾向銘柄が見直される可能性を秘めています。この長期下落傾向銘柄から反転上昇の可能性がある銘柄を選ぶためのポイントは株価の位置、バリュエーション評価状況、なぜ株価の下落が続いているのかの理解、仮に業績の低迷による株価の下落であるなら、業績反転の可能性が見出せるのか、バリュー価値はあるのか、材料性はあるのかなどいくつかのポイントを確認する必要があります。

 筆者はこうした長期下落傾向銘柄を「3年寝太郎銘柄」と称していますが、主力銘柄の小休止が意外に長引けば、こうした3年寝太郎銘柄が目覚めることも想定しておきたいところです。
 通常の企業であれば株価が3年以上も寝たままの状態に対して何らかの対策はしますが、それができていない企業も数多くあります。ある日突然に対応策が打ち出されて投資家が関心を持ち始め、目が覚めるといったことが様々に起きてくることが今後の中小型銘柄にはあり得るかと思われます。多くの投資家の皆さんが株価の上昇が見られないとあきらめて売却した銘柄が突然動き始めるという出来事が今後の株式相場に起きるものと想定しておきたいと思います。

 3年寝太郎銘柄だけでなくIPO後の半年から1年の長期低迷銘柄も数多く存在します。3800余りの上場銘柄のうちこうした長期下落銘柄群と長期右肩上がりの銘柄群とが交じり合う相場展開である訳ですが、数の上では大なり小なり下落傾向にある銘柄が多いという印象です。

 先月後半から続く決算発表ですが、今週から来週15日にかけてはラッシュを迎えます。その中には今年の株高トレンドに乗り遅れた銘柄が数多く存在しています。それは決算内容のせいかも知れませんが、その中には企業の取り組みや良さが見落とされた中小型銘柄が存在している可能性があります。


 個人投資家の皆さんはしっかりとそうした長期低迷続きの銘柄の上昇に転じる可能性を吟味して頂きたいと思います。


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1.信用残は株価の未来を紐解く鍵
2.時価総額100億円以下の小型株ポートフォリオ
3.ドルベース日経平均はまだ穏健
4.日本のグローバル指向企業に期待
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6.アドヴァングループの投資ポイント
7.アドソル日進の投資ポイント
8.低PER、低PBR銘柄の特選5銘柄


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(炎)


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