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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」 萩原電気(7467) 2014/09/02

※このレポートは2014年9月に作成されたものであり、企業情報や数字等は当時のものです。またリンクの変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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            ◆Contents◆

     ◇銘柄研究 萩原電気(7467)
     ◇コラム 万年低PER銘柄の上昇で業績相場を期待

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◇銘柄研究 萩原電気(7467)

 本日は、1948年(昭和23年)創業の、メーカーと商社の機能を併せ持つ総合エレクトロニクス企業である、萩原電気を研究銘柄として取り上げます。

 1948年に無線機の製造・修理を手がけるメーカーとして創業した萩原電気は、その後、NEC製半導体製品の販売店として、今日の事業の基盤を築きます。

 現在の萩原電気は、電子部品やシステム機器の提案・販売を行う「技術商社」、そして産業用コンピュータの設計・開発を行う「研究開発型メーカー」二つの顔を持っています。

 そして「デバイス事業」「ソリューション事業」「開発生産事業」の3事業を展開しています。

 デバイス事業部門とソリューション事業部門が、ユーザーの製品開発・生産現場を中心に多種多様な課題を解決し、必要なデバイスやシステムが既存品になければ開発生産部門が新たにつくり出す――というように、3部門の連携により取引先の要望に多面的に応えることで信頼を得て業績を伸ばしています。これが萩原電気の大きな特長です。

 また、自社製品であるFAコンピュータや計測制御機器を自社工場で使用し、性能も使い勝手も本当に良いものだけを取引先に勧めることは、メーカー機能を持つ萩原電気の強みです。

 現在では連結従業員数450名(2014年3月期)で、社員の約3割が技術系職種に従事し、ユーザーの製品企画・設計段階から参画できる確かな技術提案力を持つ商社として、また、自動車電装に求められる品質やジャストインタイム納入などのビジネススタイルを熟知した企業として、自動車業界を中心とするユーザーから高い評価を得て業績を伸ばしています。

 21世紀に入り、エレクトロニクスはIT(情報技術)やネットワーク技術(通信技術)の飛躍的な向上による新たなコミュニケーション、情報の交換共有の実現を可能にし、生産・物流・交通・医療・教育など様々な分野において大きな進化、発展が始まっています。

 また、自動車・住宅産業においてもエレクトロニクスがトリガーとなり、新たな領域への拡がりに大きな期待が寄せられています。

 萩原電気は、3つの事業の持つ技術・情報・経験の融合から生まれる総合力を最大限に発揮し、ユーザーの多種多様なニーズに応えることができるトータルソリューション企業として、成長を続けています。

 萩原電気の主要販売先は、デンソーとトヨタ自動車です。他の取引先も、自動車関係・工作機械関係のメーカー企業が多いです。

 直接消費者の目につく事は少ないですが、様々な場面で「快適な社会」をサポートしています。

 例えば、次世代自動車の主役、ハイブリッド車では、その複雑な機能を制御するマイコンの設計・開発を行っています。また、オフィスや工場に向けて、産業用コンピュータやITシステムの設計・開発・運用サポートを行っています。身近な所では、ATM、自動改札などの社会インフラでも萩原電気の開発した産業用コンピュータが使われています。取引先を技術・提案力でサポートし、その結果作り出された製品で、世の中をもっと便利に快適にすることが、萩原電気の事業価値を高めています。


 まず、本日の研究銘柄として萩原電気を選んだ理由を説明します。

1.萩原電気は低PERかつ低PBRで配当利回りが高い企業であること。

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