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バリュー&グロース銘柄発掘情報【グロース】技研製作所(6289) 2021/08/03


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---------------------------2021/08/03

       バリュー&グロース銘柄発掘情報 第11号

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 プロフェッショナルの執筆者を中心に、グロース銘柄&バリュー銘柄を毎回1銘柄発掘してレポートする内容です。
 毎月第1第3火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■【グロース】技研製作所(6289) 客員アナリスト 水島寒月


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


【バリューグロース銘柄プロジェクトより】

 当サービスは、金融のプロフェッショナルを中心とした執筆者が、その時々の注目銘柄の中からバリューもしくはグロースの企業をピックアップし、分析するものです。
 スタンスは中長期投資です。
 ぜひあなたの株式投資ライフにお役立てください。


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■【グロース】技研製作所(6289)

【会社概要】

◆沿革


 同社は建設公害に対応する「公害対処企業」を目指し、1967年に建設機械による土木工事施工を本業とする高知技研コンサルタントとして発足しました。
 1975年には無公害杭打抜機を開発・実用化して以来、圧入原理の優位性を原点とした機械や工法を開発。現在では、鋼抗などを地中の所定深度まで振動や騒音を抑えつつ貫入する油圧式杭圧入引抜機(サイレントパイラー)の開発・製造・販売・レンタル・保守を行う建設機械事業を主力事業としています。

 サイレントパイラーの国内シェアは推定で約9割に達しています。

 また、圧入工事事業では、構造部材を油圧により地中に押し込むことで、環境負荷少なく構造物を構築するインプラント工法により、防波堤・防潮堤、河川堤防・護岸などの工事を手掛けています。
 2011年の東日本大震災の復旧工事でも一定の実績を残しました。先進国中心にインフラの老朽化が進んでいることに加え、気候変動の影響で深刻な自然災害が頻発する環境下、その独自工法への評価の高まりにより、中長期的な収益成長が見込まれます。


◆事業概要


 20/8期の連結ベースの売上構成比(外部顧客への売上高)は、機械建設事業63%、圧入工事事業37%です。工事と機械販売が収益の両輪と言えます。
 同社の工法は環境配慮の独自性が評価され、国連工業開発機関(UNIDO)の持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する技術として登録されています。既にバングラデシュなどでの工事に導入されており、同社は今後、新興国向けを一段と強化する方針です。

 また、同社は21年7月、オランダの世界遺産「アムステルダムの環状運河地域」の護岸改修プロジェクトで現地の建設会社と合弁会社を設立しました。実証施工は22年1月にもスタートする予定です。同社の連結業績は国内の大型工事の受注状況により、振幅が大きくなる傾向がありますが、海外での同社の工法に対する評価の向上は、収益の中長期的な安定成長につながるものと予想します。

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