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野村IR主催の資産運用フェアは熱気むんむん

 12月20日(金)と21日に開催された、野村IR主催の資産運用フェア2019は個人投資家のあふれるばかりの熱気に包まれていた。
 開催場所の渋谷南平台に筆者は20日に億の近道の編集長と足を運んでみた。
 昨年は有楽町での開催だったようだが、今年の渋谷の方が来場者は多いようだと出展企業の1社から説明があった。

 その会場には42の出展企業や12の投信会社のブースが並び、一定時間ごとに開かれるプレゼンの時間ごとに個人投資家の皆さんが企業側のプレゼンに耳を傾ける姿があった。

 ここに来て全体指数は堅調ながら個別株はまだ低迷したままに推移している銘柄が多い。そんな中で投資家の皆さんも投資したい銘柄を熱心に研究しているように思えた。

 会場内ではあの株主優待活用で有名になった桐谷さんの講演があったりとなかなかの企画で投資家は楽しく時間を過ごしたのだろう。会場内には桐谷さんが会場まで乗ってきた自転車も展示されていたが、優待制度活用の話などに来場者は耳を傾けられたに違いない。

 思い返すと億の近道でも優待制度活用は桐谷さんが登場するかなり前から話題にした記憶がある。それからダイヤモンド・ザイにも引き継がれ話題性が高まったことは記憶に留めておきたい。


 さて、出展企業には筆者が注目する企業の姿もあって、このことを触れておかないとならない。

 最初に足を運んだのは岐阜に本社を置く建設現場の足場を製造する信和(3447)であった。
 信和は昨年3月に東証2部に上場。その後本年になって東証1部に指定替えとなった地味ながら堅実な企業。今期の予想EPSは100円。公開価格は会社四季報には出てないが、フィナンテックの東京IPOサイトでは1150円となっている。初値はこれを下回る1106円。それ以来、株価は低迷し、安値883円まで売られたが、ここに来て業績復調を背景に上昇トレンドとなっている。先週末は1111円という1が4つ揃うという珍しい株価で終えているが今週以降高値1197円を超える展開となるか注目。
 筆者は同社に今週訪問を予定。工場見学も予定している。


 その後に足を運んだのは筆者注目のズーム(6694)。今期の業績を期初発表の増収増益見通しから下方修正して増収減益としたので株価は人気離散となってしまったが、事業そのものはユニークで世界のミュージシャンやYOUTUBERには高い評価を得ている。
 ギタリストである飯島社長とドラマーである億の近道の編集長との会話にはなかなかついていきにくかったが、32.5億円の時価総額水準で株価低迷する同社の来年に向けた飛躍を祈願したい。
 子会社化する予定の米国現地法人の業績寄与、引き続きの新製品投入。VR製品への成長期待など飯島社長の意気込みが感じられた。少なくとも12月決算は為替が想定よりも円安で推移しており、公表計画(経常利益3.2億円)を上回る着地となろう。
 中期計画で掲げる来期経常利益7億円も今のとことは変えていない。多少は期初慎重な見通しとなるかも知れないが、連結化する米国販社の貢献だけでもEPSの押し上げが期待される。
 IR不足がネックだが、同社と億の近道が連携できれば来年は意外な展開もありうる。時価は1417円。2017年3月の上場時の公開価格1520円を100円ほど下回っているが、ユニークなビジネス内容を投資家にもっと認知してもらえれば居所は変わると期待したい。
 期末配当金34円を取得して2月の決算発表を待つことにしたい。


 このほかM&Aに熱心な自動車リース中堅のイチネンホールディングス(9619)や同じくM&Aに熱心な建機レンタル大手のカナモト(9678)の展示ブースにも足を運んでみた。

 カナモトのIR担当でベテランの高山さんとは旧知の間柄。久々に再会し、プレゼンに耳を傾けさせて頂いた。カナモトの株価は昨年11月の公募増資の発行価格3288円を下回っているが実力は十分。事業承継に悩む地方の建機レンタル会社を傘下に収めながらますますの飛躍を図ろうとしている。
 これからのますますの活躍に期待したい。


(炎)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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