人生の最期に過酷なおクチ…噛み合わせの大切さ
今日はこちらの続報です。
「インプラントを入れたら一生大丈夫なのか?最期はどうなるの?」
と質問を頂き、そのお答えを記事にしました。
\\残る歯が噛めるか否か?//
“歯と歯がすれ違ってしまう残り方”
だと、歯が歯グキに食いこむようになり、歯グキに炎症が起きるということをまとめました。
痛みで食べられなくなり、弱っていく…😭
本人も周りも辛い最期を迎えることになります。
この話を聞いた後で、現クリニックで似たような方を診たのを思い出しました。
毎月メンテナンスに来られている80代の女性です。
“認知症”で施設に入所されている方でした。
認知症が進むと、歯のお手入れも難しくなったり、入れ歯を入れることも難しくなったりするようです。
ずっと右上の歯グキが腫れて、
歯周病の炎症が続いているとカルテに書いてありました。
私が歯グキを診ると、
“上の歯グキには
下の歯の型がクッキリ!”
残っている歯は下の歯が1本。
上の歯は数本。
噛み合わせがすれ違う状態(噛み合わない)で、下の1本が上の歯グキに食い込んで炎症が起きていました😱
カルテには
「きちんと歯を磨いてくださいね」と指導したと別の歯科衛生士の記録がありましたが…
\違います!/
磨き残しが原因で起きた歯周病ではなく、歯が食い込んで起きている炎症です。
治すには歯を抜くしかないけれど、病気もあり、それができません。
「普段から噛みこまないようにすることと、やわらかい噛まなくても食べられる食事をして行く」
しか方法はありません。
どうしようもない状態でした。
ヘルパーさんにお伝えすると、
施設での食事は柔らかいものになってるとのことでした。
食事以外のおやつも確認していただくことと、
普段から癖でやってる食いしばりが食いこみになっているから、
おクチを開けておいていただくしかないことをお伝えしました。
翌月も来られて、偶然にも担当できて確認すると、歯グキの炎症は少し改善していました。
この方は死ぬまで注意して行くしかありません。
人生の最期まで、健康に過ごして行ける
噛み合わせも何より大切なのです🦷
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