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電話がなったらいってきます

「サヨウナラ」って書こうとして、さすがにシャレにならないなとおもってやめました。
昔そんな本がありましたよね。
『地雷を踏んだらサヨウナラ』っていう本。
まねしたいとおもってなくてもおもわずぱっと出てきてしまう、そんなパワーワードというかキャッチーなタイトルってやっぱりすごい。
多分その本を手にしたのは小学生の頃だったから。
強烈なインパクトですよね。

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昨晩はとてもお世話になっている人達の誕生日会に呼んでいただいて、以前よりもずっとたぶん自然に振る舞えるようになったはずだけどいくばくかの緊張感と憧れをもってお宅にお伺いしました。
どこかでひくつになろうとする自分もいたのだけど、そんなことよりもずっとこの空間を共有できるあたたかさやありがたさの方が確かで強くて、いいなぁっておもえました。

そして今日は午後から3件の現場を受け持ち、今月楽しみにしていたセッションに行きたいなぁとずっとおもいながらも疲労と体調不良のピークを感じてあきらめ、豚キムチとゆで卵の夕食をとってから読みかけの小説を読み終え、なんというかできすぎでそんなうまくいくかよーっておもいながらもそんなハッピーエンドにちょっと救われた気持ちになり。
布団に倒れこみたい衝動をおさえて沸かしたお風呂にあらたな小説を2冊持ち込んでつかっていたら気付かぬ間に眠っていたようで、辛うじて一緒に浴室に持ち込んでいた会社の携帯のバイブの音に目を覚ましました。
あぁ、またマナーモードのままにしてしまっていた。とひやっとして、その後すぐわたしは今何コール目で電話をとっただろうかとおもいながら寝起きを気取られぬよう声を作ることも忘れ、ろくに動かぬ頭のまま電話対応をしてくださっている同僚の声を耳にして。
たぶん大したことはないのでしょうが、要領を得ない回答をしてしまったのではないかと内心ぐるぐる考えながら電話を切り、とりあえずざっと頭と身体を洗い濡れ髪をまとめスーツに着替えて家を後に。

なぜだか今日は仕事を終えて家に帰ろうとする時も今また家を出て車に向かっている時も、去年まで付き合っていたうすくほそい身体の彼のことをおもいだしました。
あわててでたものだから彼からもらったとても気に入っている腕時計を家にわすれてきてしまい、でも電話でかるく聞いただけで気持ち悪くなるような現場にはつけていかなくて正解だったのかもしれないとおもいなおしたりして。
まぁなにごとも行ってみないことにはわからないのですけどね。
別れた当時は「振った方もつらいんだ」なんて勝手な言い分をもっていたけれど、今となってはやっぱり申し訳ないことをしたな、と。
急に振られる方もたまったもんじゃないよね。

そんなことをつらつらまとまりなく書き連ねていたら現場に着いたので、これから行ってきます。

不安なのかな、たぶん。
でもやれることをやってきます。

また、お目にかかれますように。

おくり化粧師 Kao Tan

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