見出し画像

ひとりのひととして

ここ数日の間22時までには布団に入っていたのでこんなにおそくなってしまうのはちょっと不安だ。
直接要因はあいかわらずの風呂寝にあるのだが、その前に「もうなんにもしたくないー」と着ていた服をとりあえず脱ぐだけ脱いでごろ寝していた時間があった。
特に仕事の日にそのまま寝付くのは避けたいので最近は夕食をつくったらすぐ湯船を沸かしお風呂にしていたのだが、それさえも面倒におもえたのだった。

その間何度か友人とメッセージのやりとりをしたのだが、おかげでかやっと起き上がれるだけの力がわいてきて買ってきた食材を茹でたり煮たり焼いたりと最低限の調理をすることができて、お風呂にも入れた。
帰ってきたらやろうと思っていた冬物をまとめることや、今すぐは使わなさそうなものたちをまとめることもできたし、今日の日報と明日の予定の連絡もその日のうちにできた。
結果こんな時間にはなってしまったが、今日の自分にはよくがんばったと言いたい。

現場でとても仲の良さそうに見えるご家族を前に、いろんな感情が去来したこと。
初めて扱う仏衣な上に故人さまの身体は凍っているし逆手だし時間はぎりぎりだし、という良からぬ条件が重なった現場で客観的視点を持てなくなったこと。
それでもただのお世辞かもしれないけれど、ご遺族さまより「素敵でした」とお声がけ頂いたこと。
全然良しと出来なかったり頭を抱えたくなることばかりだったけれど、でも、それも自分だと開き直るでもなくただ自覚して受け入れる必要があるんじゃないかな、と考えてみたのでした。
ひとりのひととして。

また、お目にかかれますように。

おくり化粧師 Kao Tan

#おくり化粧
#おくり化粧師
#納棺
#納棺師
#おくりびと
#kaotan
#note
#blog
#エッセイ
#日記
#さよならのまえに
#今日の現場
#愛され女子への道のり遠し

サポートありがとうございます。