病は気からを目で見る話

私のおばあちゃん98歳
今までは大した病気もせず
多少血圧の薬を飲むくらい

この夏にちょっと転んで痛めたところが
痛くて眠れないこともあるそう

あちこち医者にも行ったが
かかりつけは内科なので
整形外科で見てもらってくれと言われ、
総合病院の整形で、これ以上湿布は出せないよ！
と言われて
もうあんな医者には行かん！
と御立腹。

痛い〜痛い〜と言い続けるので
あげく私の父が近所の整形へ連れて行く

あそこの先生はいいんだよ！
たくさん薬も出してくれて
よく診てくれる
痛みはあんまり変わらないけど。

そして母から電話がきた。

おばあちゃん、胃が痛くて
全然食事も摂れなくて
口の中は真っ白で変な感じ、痛いって言うし
もうどうしたらいいかなー
内科で診てもらおうか？

整形外科で何が出てるのかと聞けば
プレドニン
ステロイドだ。
しかも結構な量

そりゃ免疫力が落ちて口の中も白くなる
きっとカビが生えているんだろう

胃もただれて食事も摂れない
こりゃ本末転倒だよ
これでよく診てもらってる
どういうことなのか

食事も摂れなきゃ
治るものも治らない
まずは高タンパク‥
以下省略。笑

呆れた私がそうだ！
と思って送ったのが
これ。

私も初めて見た。
本格的な市販のプラセボ。
中身の成分は何も入っていない擬似薬。

治験の仕事をしていた時にね

これから飲む試験薬に
薬効がある薬なのかどうか
試験する側、される側どちらにも
知らせずに試験することがある。
二重盲検試験っていうのだけど。

片やただのラムネ、みたいなものなのに
ちゃんと薬が効いた！と被験者が感じて
薬効が出たと数字が出るのだ。

ふーん

なんてその時は思っていたけれど
それを思い出しておばあちゃんに送る。

痛い時飲んでいいよ
1日3回までね、と電話する。

一応、用心深いおばあちゃんにバレないように
箱は母に開けてもらって
シートに入った状態で渡してもらう。
麦芽糖って書いてあったからね。笑

そしたら
3日後に
みほちゃん！ありがとう！
痛みは無くなってよく眠れるよ！
なくなったら困るからまた送ってくれっかい？

あーほんとだ。
ちゃんと薬効、じゃない、
気持ちの効果が出た。

おばあちゃんね
自転車に乗ってる時は全然痛くないんだよ
家でじっとしてると痛いんだよ

って言っててピンときた。
こりゃ心の問題だと。

あちこち病院で寂しい扱いを受けて
お友達も先に死んでしまって
もう歳だからってグランドゴルフも辞めちゃって
家に引きこもって
息子家族には面倒かけて
ってすごく寂しいのだね

だから孫が気にかけてなんか送ってきた
しかも白衣着たプロが言うんだ
そりゃ効くに決まってると想像してくれた

病は気から

なんだなぁ。

いくら良い薬、効果な薬が
発売されても
人間の心が置いてきぼりだと治らない
治ってもまた罹る

読んでくれてありがとう
今日も一日
健やかに過ごしてね

_______追記_____2023.11.1

プレドニンが悪い！
と誤解を招いてしまっていたら
ごめんなさい

そうではないのです
98にもなるおばあさんが
漫然とただの痛み止め感覚で
使うモノではないということです

自己免疫が過剰に暴走して
火事みたいになってたら
まずは火を消さないとね

そういう時にプレドニンが
火消しをしてくれます
そりゃもちろん
飲まないに越した事はないけれど
薬も要は使い方次第です