夢追い人こそ効率のいい副業を
50.市場が厳しくなる流れ
フルコミの訪問営業は、しばらくの間それなりの収入を得た。
可もなく不可もなく。
時給時代よりちょっと多かったり、ちょっと少なかったり。
調べものに時間をとられる分、効率が良くなってるとは言い難かったが、なんとか生活はできていた。
しかし、市場は少しずつ厳しい状況になっていく。
そもそも光回線の営業というのは、光が完全に普及しきってしまえば契約がとれにくくなるもの。
なぜなら、既に光回線を利用してるお客さんからは原則契約をとれないからだ。(他社の光回線ならとれるが)
そりゃそうである。既に使ってるんだからすすめようがない。
光の普及は進むほどに、こういった契約の対象となり得ないお客さんが増えていく。
結果、皮肉なことに、営業マンが頑張れば頑張るほど、普及は進み、益々契約がとりにくい市場になっていくのだ。
数字を交えての説明もしてみよう。
例えば。
100世帯にピンポーンとインターホンを鳴らして、10世帯が既に光回線だったとする。
この場合、90%のお客さんが営業マンが“勝負できる対象”のお客さんになる。
しかし、もっと普及が進んで。
100世帯にピンポーンして、40世帯が光回線になったら。
勝負できるお客さんは、60%に減ってしまう。
更に言えば。
数少なくなった営業対象のお客さんに、いろんな営業マンが集中してアプローチをかけるため、営業過多になる。
お客さんはうんざりして、余計に耳をかさなくなる。
これが市場が厳しくなっていく流れなのだ。
次第にこういった状況になっていくのは見えていたこと。
そして、その時が刻々と迫っていることを、僕は肌で感じ始めていた。
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