夢追い人こそ効率のいい副業を

58.怒声

N社長の会社で働き始めて、しばらくはそこそこの稼ぎだったが。
いよいよ、本格的に契約がとれなくなり。

遂には、僕は5年ぶりに家賃を滞納するまでになった。


管理会社の人がマンションのドアを激しく叩きながら、容赦ない怒声をあげる。

「おい、金払わんかい!!中におるのわかっとんやぞ!!」

怒声は30分続いた。

やっとおさまったかと思えば、僕が少し物音をたてると、再び怒声が始まる。
今思えば、盗聴器でも付けられてたのかもしれない。

管理会社は朝からはりついている。
ベランダ側にもまわりこんで、棒か何かでガラス戸を叩く。

「絶対いるはずなんですけどねぇ」

ベランダ側から、上の者に電話する声も聞こえてきた。

こんな状況が昼過ぎまで続いた。

僕は恐怖に震えながら、ただただベッドで横になっていた。




ここをポチッとすると、ボクをサポートできるんだって。 うっふん。