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大阪都構想に僕が思っていること

11月1日に、大阪都構想の賛否を問う住民投票が行われる。

僕のようなたいして政治に詳しくもない、ましてや現在大阪に住んでるわけでもない一芸人の立場で、このことに私見を述べるのはどうかとも思うのですが。

この大阪都構想に関しては、大変に興味深く感じてますので、少しだけ僕の思っていることを述べさせて頂きたい。

大半が僕の思い込みによる私見であり、事実と異なる内容が多分に含まれてる可能性があることを、何卒ご理解くださいm(_ _)m


まず、現在大阪に住んでない僕が、なぜ関心が強いのか。
元々、大阪都構想の話が最初に出た頃は、僕は大阪に住んでいたのです。

当時、『たかじんのそこまで言って委員会』というTVの政治討論バラエティ番組をよく見ていましたが、この番組内でも、都構想を後押しするようなVTRが流されていた記憶があります。

その頃の橋下さん及び維新が主張する、大阪都構想の大義名分はこうでした。

「大阪府と大阪市の二重行政をなくせば、無駄な財政支出がたくさん削減できる!」

ほとんどこれのみを連呼しているといった具合。
当初の橋下さん&維新は、「都構想で数千億円の削減ができる」と主張していました。

これだけ聞けば、「都構想やるべきだ!」と大半の人が思うでしょう。
ましてや、高視聴率番組でももっともなことのようにVTRを流しているし、間違いないんだろうと。

かく言う僕も、当時なんとなくTVの影響をうけて、心の中で都構想に賛成してたような気がします。

しかし、5年前の住民投票が行われる直前の頃だっただろうか。

都構想反対派から、「二重行政の無駄など、そもそも存在しない」という主張がメディアに流れるようになりました。

そして、都構想により削減できる二重行政の無駄は一体いくらなのかが、しっかりと検証されるようになりました。

その結果。削減できる二重行政の無駄は、、

多くみても数十億。
下手したら1億程度。

という数字が算出されました。
「無駄な財政支出を数千億削減できる」という、維新側の出してた数字は一体何だったのか!?

実はこれ、都構想しなくても削減できるものを含めての数千億で。
つまりは、大いなる誇大広告であったのです。

政治の世界では、誇大広告はよくあること。と言ってしまえばそれまでかもしれません。
実際、選挙時の公約を大きめに掲げたりするなんてことは、よくあることでしょう。

でも選挙で選ばれた政治家には任期がある。
大阪都構想に関しては、一度やったら元には戻せないものなのです。

1億~数十億を削減するために、初期費用600億とランニングコスト20億がかかる大阪都構想を、本当にやる意味があるのか。
今一度冷静に考えねばなりません。

また、維新側が都構想反対派のある学者を「出すな」と、メディアに信じられないような圧力をかけていたことも、5年前の住民投票の直前で発覚しました。

5年前の住民投票で大阪都構想がぎり否決になったのは、直前でこういったことが次々とバレたことによる結果ではないかと、僕は推測しています。

もっと言えば、5年前の住民投票のとき、橋下さんは突如こう言いました。

「住民投票で負けたら、政界を引退します」

これは票を集める意図があるのは勿論ですが、それ以外にも、実は橋下さんにはもう一つ考えがあったんじゃないだろうか。

“大阪都構想は議論が長期戦になればなるほど、嘘がバレて不利になる。今回負けたら、ここでやめた方が得だ。”

頭のいい橋下さんは、内心そう思っていたのではないかと。
これについては、ほんとに単なる僕の推測であり、その答えは橋下さんにしかわからないことかもしれません。。


あともう一つ、大阪都構想を検討する上で大事であろうことを述べます。

よく都構想反対派の人が「都構想により大阪市の権限が奪われる」と、よく主張しています。

これ自体ピンとこない人も少なくないでしょう。

大阪府が莫大な赤字を抱えてることは、大阪に住んでる人なら大概知っているでしょう。
しかし、意外と知られていないのは、大阪市の財政は黒字だということです。

府は赤字、市は黒字なのです。
市は、うまいこと経済をまわせているのです。

これが都構想が実現すると、市の財政は府に譲渡されます。
露骨な言い方をすれば、市のお金が府に奪われるということです。


僕の推測では、維新幹部の大阪都構想の真の目的はココなんじゃないかとすら思います。
つまりは。大赤字でひーひー言ってる府は、なんとかして市のお金に手をつけたいのだろうと。

目的はこれが全てであり、「都構想で住民サービスが良くなる」なんてのは、後付けの理屈なんじゃないか。
僕は勝手ながらそのように感じています。


「都構想で、市の黒字のお金を使わせてくれ」という主張では、当然大阪市民の支持は得られない。
ならば、建前上こう言おう。「府と市の二重行政をなくす!」と。

こういうロジックだと考えると、点と点が繋がってくるような気がするのです。



ここまで読んでくれた人はお察しだと思いますが、もし僕が大阪都構想の住民投票で一票を投じれる立場であるならば、反対票を投じるかと思います。

しかし実際は、大阪都構想というのは僕が考えているよりも、もっともっと奥が深いものなのかもしれません。

例えば。
府が市のお金を使うときに、「そんな上手な使い方があったのか!」という信じられないほどのウルトラCな使い方をすれば、大阪が良くなることもなくはないのかもしれません。

また、維新側がいくらペテンであったとしても、結果大阪が良くなるのなら、それはそれでいいんでしょうし。

冒頭でも申し上げましたが、僕は政治について詳しい人ではありません。

ただ、11月1日は大阪の未来を大きく左右する住民投票ではないかと思い、大変に気になっています。

僕は24才~40才まで、16年間大阪に住んでました。
第二の故郷と言っていいかもしれません。

大阪の皆様には、なんとなくではなく、自分なりにでも検証しての1票をできればお願いしたいと勝手ながら思っています。









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