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池袋東武百貨店 WAZA 2022

使い捨てがいけないとは思わない。

衛生的で便利な面もある。

安価な大量生産の品の中には、

機能的でお洒落なものがたくさんあるし、

丈夫で長持ち、その工夫と品質には目を見張るものも。

でも、人の手が感じられる、そういくつも作れないものに触れたくて、

今年も池袋東武百貨店で開催されている

日本の伝統的工芸品展「WAZA 2022」に行きました。

焼物、蒔絵、漆器、和紙、織物、水晶、印伝、象牙、人形、銀器、指物……

全国各地から匠が集結。

クールな口調に火傷しそうなほど熱い思いをこめて、

自らの製品について語る姿に、

日本のものづくりの将来を勝手に憂えている私は、

何度も何度も胸が熱くなったのでした。

会場のそこここで、

異なる地域、異なる製品の職人さん同士が談笑しているのを見るのも

とても嬉しい。

私が蒔絵を見ていると、いつの間にか鎌倉彫の職人さんが隣に。

「気になってたんですよー。

 金でこんなに細かい絵を描くなんてすごいですよねー。」

私は、さっき蒔絵の匠から聞いたばかりの蒔絵の技法を、

まるで自分が職人みたいな口調で、鎌倉彫の職人さんに説明してあげる。

そして二人並んで蒔絵の棗をためつすがめつして、

その緻密さに(お値段にも☆)ほーっとため息。


長い長い鍛錬と、精魂を傾けた製品には、

さりげないようでいて

静かな力が宿るような気がします。

そして持つ人にも。

見えない何かを、縁のようなものを、感じさせます。













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