私がセックスできるようになるまで①
私がセックスできるようになるまで②
私がセックスできるようになるまで③
も合わせてご覧ください。

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前回の記事では、パートナーと別れたあと、以前お付き合いしていた人と再会し、SEXをして自信を取り戻したことをお話しました。
その後、時間を置いていたパートナーとまた会うようになり、今は月に2〜3回、パートナーとのSEXがあります。

今現在、ホルモン治療を始めて1年ちょっと。

分泌液は、術前と比べかなりかなり減ったけれど、SEXをするとき、潤滑剤を使わなくても普通にできます。
ただそれがホルモン剤のおかげなのか、身も心もリラックスしてできるようになったからなのか、本当の理由はわかりません。

SEXするとき、毎回、挿入するときには痛みを感じます。
擬音で表すなら「メリメリメリッ」という感じ。
ただ、リラックスして楽しんでいれば痛みはすぐになくなり、その後は自分も相手もイクことができます。

術後SEXができなくなったとき、AV女優すら羨ましくなったことがありました。(軽蔑しているわけではなく、以前は羨ましいという感情は皆無だったのです)
SEXができなくなった自分にものすごくフォーカスして、考え方が偏っていた気がします。
今思えば、あのころは治療も辛く、自分の見た目も気になって、心が常にザワザワとしていたのかもしれません。

相手は挿入しなくてもいいと言ってくれているのに、挿入して相手をイカせられない自分をすごく役立たずだと思い、落ち込み、大切な関係をこちらからの一方的な気持ちで終わらせてしまいました。

あのときの自分に今ならこう伝えます。

挿入するSEXだけが全てではないし、SEXができなくても役立たずなんかじゃない。
心が安定してくれば自然と体もリラックスできてくるし、そのときにゆっくりとSEXを再開してもいいんじゃない？相手は待ってくれるはず。
でももし相手が、SEXできないなら一緒にいたくないと言ったなら、そんなやつこっちから願い下げだわ、と言い返してやればいい。

がんに罹患して死を意識して世界が一瞬にして変わって、それでも前を向いて辛い治療に耐えた。心身ともに辛い思いをして、健康なときにはわからなかったことが色々わかった。

だから私は罹患する前の自分より、今の自分の方が何倍も素敵だと思っています。
女子力はどうだかわからないけれど、明らかに人間力はアップしました。以前より深い人間になれました。

ちょっと話がズレてしまいましたね。
話を戻します。

SEXのことで悩んでいる方。
まずは自分に自信を持ってください。
そして焦らずゆっくりとまずはスキンシップから。
リラックスすると、色々とスムーズにいくと思います。挿入だけが全てではないし、でも、もし挿入できるようになったら自分も気持ちよくなりたいですよね！
むしろこれを機にのんびりゆっくりゆったりと、痛くないところ、気持ちの良いところを、宝探しのつもりで探しパートナーと楽しめますように！！