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そして誰も『ぴーまるふぁんぶっく!。』を買わなかった――P丸様。と輝夜月の関係性の解

今やVTuberファンにとっても、熱狂的な支持を得ているYouTuber、P丸様。。
その人気さは、チャンネル登録者数からも国内でも確たるものが感じられる。今回はそのP丸様。と輝夜月について解説する。

P丸様。=輝夜月?

彼女には1つ噂のようなものがある。

輝夜月の魂(中の人)はP丸様。

と。しかし、この根拠は似た声だけではない、まさかと思うが、Wikipediaに書いてあるのだ。私がそんなゴシップのような記事を書く事になったのも全てはこのせいだ。

Wikipediaの「輝夜月」の記事には次のような記述がある。

演者は自身も動画クリエイター・声優として活動するP丸様。

ウィキペディア「輝夜月」2021-12-15T20:09:16

一方の「P丸様。」の記事にも

2017年 - パソコンを入手し、動画編集ソフトで動画を作成[5]。バーチャルYouTuber・輝夜月としての活動を開始した[6]。

ウィキペディア「P丸様。」2021-12-22T04:27:57

とあるのだ。この輝夜月=P丸様。という情報源には共通して1つの出典がつけられていた。それが、表題にあるP丸様。のファンブックにあたる書「ぴーまるふぁんぶっく!。」だ。

「誰も買わない」ファンコミュニティの問題提起

私はこの本に関して自分自身を含めて問題と思うのは、この本が発売された2020年9月から1年以上にわたって、「この本に怪しげな情報が載っている」とウィキペディアの情報を検証する者がほとんどいなかったことにあると感じている。
私は多くのVTuberに関わる人物、ライター、ファンと交流がある。しかし、そのうちこの話になった際に誰も買っている者がほんの数人でほとんどいなかったのだ。そんな話をしていたのはファンも合わせれば述べ4,50人ほどになるだろうか。Wikipediaの情報は知っていても殆どの人間が本を調べなかったのだ。

私は約1年前の11月から12月頃にこの情報を知ったが、自分で買おうとはせず「VTuberの資料請求するついでに国会図書館で読んで複写しよう」と考えていた。
結果的にこの考え方は買うことを想定していない(まぁ低賃金で働いてるため無論貧乏であるというのもあるが)。また、先延ばしにしたが結果、様々な都合上難しい中で私は本を定価で手に入れるか、国会図書館に行ける日を待ち望んでいた。
毎度毎度本屋に足を踏み入れて探してみてもその本はなく、中々目にすることが出来ず1年が過ぎ、今回最後の手として残していたアマゾンの中古に手を伸ばした。

しかし、これらは中古で買う口実までの言い訳で、本来なら手にできるうちに早く買っておくべきだった。方法があるのにもかかわらず1年経って中古で買って問題提起なぞ「いい"ゴミ分"」だと言われても私はそれを否定できない。

このように情報の精査が行われない環境はあまりにコミュニティとして危機的なものを感じる。なんといっても、輝夜月は「バーチャルYouTuber四天王」と呼ばれた1人だ。間違いなく、一時代を築いた。そして、その活動はほぼ停止となっていた中でも四天王の1人としてずっと言及されていたのにも関わらず、誰一人として輝夜月自身を見ることはなかったのではないだろうか。

ぴーまるストーリー「人気上昇の最中YouTuberとしての活動が停止に」

これは『ぴーまるふぁんぶっく!。』14項に記載された「ぴーまるストーリー」と題したP丸様。の自分史のうち、YouTuberの活動が停止になった最中について言及するページのサブタイトルだ。

そして、サブタイトルの下にはP丸様。が描かれ、吹き出しには「VTuberとして活動していたよ!」との言及。そして、何よりもそのページで目を引くのは輝夜月の公式の立ち絵が描かれていることだ

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輝夜月のTwitterのスクリーンショット。このアイコンこそ、トリミングはされているものの『ぴーまるふぁんぶっく!。』14項に載った立ち絵そのものだ。

私は、まずこの本を買ってペラペラとページを見ていたが、このページには戦慄した。体の芯から身震いがした。この輝夜月と「活動してたよ」の2つで私の想定していた『ぴーまるふぁんぶっく!。』の内容ははるかに超えていた。本文については実際に本を買っていただきたいところではあるので、最小限に留めるが、以下のような文がある。

(前略)同じくらいの時期に、自分の動画をみておもしろいと思ってくれた方が声をかけてくれて、VTuber(輝夜月)としての活動がスタートしたよ! と同時に、P丸様。の活動が止まっちゃったんだよね……。

輝夜月の最後とその後

輝夜月は、2020年8月29日に動画を投稿、翌日生放送を行った後はTwitterふくめ、ほとんど動くことがなかった。

そして、今年10月。オフィシャルファンクラブ「LUNAfam(β)」がサービス終了。輝夜月の活動は事実上の引退となった。

P丸様。復帰と「帰ってこれた」

『ぴーまるふぁんぶっく!。』でも帰ってきたことについて言及があるが、あくまで小学生でも読めるような内容になっているため、大人の事情については言及がない。Twitterには悲痛のツイートが投稿されている。

最後にこのnoteを1つの私のエゴをして締めようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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このnoteはVTuber Advent Calendar 2021に向けて執筆した記事です(後付け)。記事を出すの遅くなってごめんね。


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