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【週刊】VTuberニュースピック 22年1月4週

「VTuberニュースピック」。日本のVTuberニュースを中心に各メディアが報じたVTuberのニュースを中心にその週に起きた出来事をピックアップしてご紹介します。VTuberのメディアを通すことで今何が注目されているか? に着目します。

採用基準

・対象はウェブメディアでVTuberについて扱ったニュース/コラム/インタビューなどの記事で、かつ筆者が注目すべき、面白いなど独断と偏見でセレクトしたもの。
・リライトを伴わないプレスリリース転載および執筆者がVTuber本人または関係者であるニュース記事は基本的に除外。
・VTuberの定義は各メディアが「VTuberとして扱ったもの」または「VTuberのグループ」などとして扱われたことのあるもの等を主に扱う。
・まとめサイトは除外。
・対象言語は日本語を中心に、今週より世界各国21言語のニュースを取り扱う。
・採用は前週の土曜日(日本時間)0時〜翌週の土曜日24時の間に投稿されたもの。

※注意: 筆者はメディア寄稿を行っていることがあるため、選出は完全な公平を保障するものではありません(自作成記事も含みます。)。独断と偏見になります。本号は諸般の事情により通常号より情報が少なめになりますので、ご了承ください。

ピックアップ

23日

(なし)

24日

ダブレット、渋谷のスクランブル交差点がショー会場に!? 【22-23年AW メンズ速報】

immaを扱ったファッションショーが開催。バーチャルヒューマンのマスクを作って生身の人間がかぶり、渋谷のスクランブル交差点を忠実に再現した足利スクランブルシティスタジオでファッションショーを行うというとても新しい試みが行われていました。他のVTuberと重ねれば「出来のいい謎ノ美兎がファッションショーをした」ではあるのですが、リアルなimmaだからこそ謎ノ美兎のようなチープさを感じさせず、ある意味「現実ではない」セットで行うことでバーチャルとリアルの境界を曖昧にすることに成功しています。

イラストレーターはVTuberに、蕎麦屋はVRメタバース屋に バーチャルで多様化する「やってみたい自分」

「イラストレーター兼VTuber」という肩書を背負う代表格ともいえる、しぐれういさん。一方、蕎麦屋なのにメタバースを事業にする「手打そば 田奈部」。バーチャルでは叶えられるといわれてきた「やってみたい自分」。様々な事柄を混ぜ合わせてうまく紡いでいます。「イラストレーターがVTuberを始める時代。では、蕎麦屋はなにを始めるのだろうか? 」の一文は唸りました。

山田涼介が表紙『anan』初ゲーム特集 葛葉、もこう、小島秀夫、でびでび・でびるも

葛葉、渋谷ハルも誌面に掲載。過去VTuberがananに掲載されたケースはありますが、e-sportsの文脈の上で外されることなく、しっかりとVTuberも掲載されていることが重要でしょう。

Holo Runyu Lucia香港のファンは、Vtuberの誕生日に特別なクラウドファンディングの誕生日バスが大好きです

香港で潤羽るしあさんのラッピングバスが走ったとのニュース。こういったラッピングバスは海外文脈では毎度毎度のことではありますが、今回もこのようにいちVTuberが何者なのか? というところから解説しているのがミソ。

DI GI CHARAT ENTRA NA MODA VTUBER

デ・ジ・キャラットがYouTuber化。今回の登場は海外でも話題になっています。今回の登場は配信であくまでYouTuber化であることを強調されていました。

25日

loveちゃん活動再開、半年ぶりの復帰配信が決定

キズナアイ(1号)の活動休止を前に、loveちゃんの復活が発表されました。私は今回の発表は来月以降の活動がどうなるのか? という点での注視もしているが、のびのびと活動ができることを願いたいです。

卷起来!“无人化”、24小时无间断播报!财经新闻这么卷?

金融情報のオンライン放送をバーチャルヒューマンが自動で24時間行うというニュース。日本では日経CNBCなど24時間放送を行う局がありますが、その多くは深夜帯にキャスターが登場することはありません。海外の中継を報じるなどして自国の市場が開いていない間のコストを削減しています。このようなAIによる自動放送では比較的人的コストも割くことはできるでしょう。ただし、2年前に新型コロナウイルスの登場によるアメリカで市場が暴落し、一時的に機能を停止した「サーキットブレーカー」の発動などにはAIやバーチャルヒューマンでは相当なプログラムをしない限り、すぐに対応できないのではないか? と思います。

我们从抖音、快手、视频号共同看到了这10大视频发展趋势

中国における映像コンテンツの傾向レポート。「ショートビデオが長くなり、ミディアムとロングのビデオがトレンドになっています」という傾向はまだ日本では主流になっていませんが、じわじわとその傾向は感じています。「メタバース関連の動画の数は約27億回視聴されている」という一文には疑問を呈したいところですが、中国であればその数が誤りでないこともありえるのでしょうか?

入局虚拟主播,品牌主真的都想清楚了吗?

「与绊爱停止运营不同的是,在国内,虚拟主播的发展越来越繁荣。」(参考訳: 活動を停止したキズナアイとは異なり、中国ではバーチャルアンカーの開発がますます盛んになっています。)とはかなり皮肉を言われたものです。ですが、VTuber関係の中国国内外の分析がよくできている記事でした。必見です。

ホロスターズマネージャー・大道シノヴさんインタビュー この仕事をしていて、嬉し泣きをしたことはまだない

執筆: ヒガキユウカ。ヒガキユウカさんが書くことで他のライターには書けない内容になっているように思います。Up-stationさんはオリジナルをちゃんと書こうと思えばいい記事をかける。もっと頑張ってほしいです。

26日

バーチャル・ライバー・グループ"にじさんじ"所属の"葛葉"、3/9リリースの1stミニ・アルバム『Sweet Bite』収録楽曲発表&全ジャケット写真公開

今週多数報道された枠では、このアルバムリリースが大きかったのではないでしょうか。余談だが通常版のジャケットは楽曲「KING」を連想させるものになっているのですが、収録曲に「KING」はないです……。本作はオリジナルアルバムになっており、13曲が収録される模様。今後も音楽活動についても注力するものと見込めます。

笹川真生、Vシンガー理芽への提供曲「食中植物」をセルフカバー 本日配信スタート

理芽の楽曲「食虫植物」を提供者である笹川さんがセルフカバーしました。ただそれだけではなく、VTuberの蟹さんがMVを担当している。今回の報道ではどのメディアも蟹さんが担当したことを書かないか1行で済ましていることが多く、2年前のTikTokの流行から考えても音楽が好きな若者向けに発信しなくてはならない都合致し方ないことでありますが、こんなにも「蟹ワールド」を展開したMVにツッコミを入れないのは、とてももったいないように感じました。


27日

(なし)

28日

中国传媒大学媒体融合与传播国家重点实验室首发虚拟数字人影响力指数

「预计2025年虚拟数字人的“繁衍”速度将超过地球人类的繁衍速度」(2025年には、バーチャルデジタルヒューマンの生産速度が地球上の人間の再生速度を上回ると予想されています)には笑わされました。んなわけありますか。中国では日本よりも商業的に仮想存在(虚拟人)を成功させてきた実績があるわけですが、その中国においてメタバースという言葉が広まり、虚拟人の概念が曖昧になっていることからこのような文章が書かれたのだと判断せざる得ません。

29日

VTuber「湊あくあ」コンシューマーゲーム化決定―エンターグラム開発・制作で2022年内リリース予定

湊あくあさんのコンシューマーゲームとは一体何か。詳細はまだわかりませんが、VTuberの個別のゲーム化の事例としてはかなり注目です。

キズナアイ、ラストライブに向けて募ったクラファンが3分で目標達成! 「ライブをみんなと一緒に作り上げたい! 」

まさに瞬殺でした。アップバンクがVTuberについて書くにはかなり珍しいことでしょう。キズナアイラストライブに向けてこういった記事をしっかりと調べてから公開するのは好感ですね。

注目note/ブログ

学術動向


その他動向

斗和キセキアンドロイドに
YuNi方針転換を発表予定
・VEEMusicより朝比奈蒼、ピースアパート、ねうきゅ、陸トウカが1月31日をもって離属。桜庭しおんは卒業。
Zero Project、二次創作ガイドライン制定
・天開司、神域streamerリーグ開催を発表

ほか

次週は2月6日~2月9日に投稿予定です。
※予定は変更となる可能性があります。

告知欄

告知欄では、ぜひともこの欄で告知をしたいVTuber、おすすめ動画を載せてほしい、こういう企画を載せてほしいといったファンの声にお応えします。詳細はDMまたはコメント欄にて。

Discordサーバー「Project Virtual History」では、VTuberに関する情報を収集・蓄積しています。


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