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夏の終わりの反省ノート

金曜夜9時。朝からの雨は止んで、じめじめしながらも一時期の熱帯夜は通り過ぎた。チェーン店が立ち並び季節の変わり目が見えづらい郊外のロードサイドにも、秋の気配を感じる涼しげな風が吹き始める。週明けには9月になる。

ロードサイドの道端にあるカフェで、私は、ノートとペンを手にいろいろとこの夏の反省をしている。意識的に考える時間そして場所を取らないと、スマホやパソコンに時間を奪われる。仕事場からも家からも、そしてデジタルからも離れるために、私は、週の最後に必ず立ち寄っている。

いつの間にか今年の夏は過ぎてしまった。お盆休みもなく、8月の後半なれば記憶が曖昧になるほどあわただしくしていた。あれこれとこの夏やりたいことがあったのに、何も手が付けられなかった。

頭にめぐったことをノートに書きなぐる。この夏慌ただしかったのは、確かにそうだ。とはいえ、その中でもきちんと自分のやりたいことに時間を死守すれば、もっといろいろできたかもしれない。

仕事は、自分のやりたいこと、やるべきこと以上に、周りからふってくることの方が多い。下手をすると周りに自分の時間を取られ続けてしまう恐れがあるのだ。

外から降ってくることは、せいぜい仕事時間の一部にとどめる。自分で進める、進めたいことはきちんと計画して、それをきちんと進める。基本的なことができなかった。

そんなことを書きなぐる。そして、ふとノートをパラパラと見返す。同じことを夏のあたまにも書いていた。この夏、全く成長していなかった。

カフェを後にし、とぼとぼ家路につく。この秋こそは、同じ反省繰り返さないようにしよう。

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