オールドフロップ

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秋のはじまり、溜池山王~永田町

水曜朝10時、私は朝一番の打ち合わせを終えて、溜池山王のカフェでぐったりしていた。8月下旬から毎日外に出っぱなし、会議につづく会議でいい加減疲労もピークに達していた。 やりたいことをやっているのであればまだ達成感もあるのかもしれないが、些事にとらわれて前に進んでいる感がない。これはよくない。先週雑務におぼれないようにと反省したばかりだったのだが。 とはいえ、今日は久しくその後に会議は入っていない。こういう日は少し気分転換に散歩をしよう。 9月に入り、溜池山王のビル街にも

    • 会議一本、往復5時間。

      台風一過の月曜日。天気は見事な夏空の出戻りだったが、交通機関は大混乱だった。 朝9時、私は、最寄駅近くのカフェで待機をして、電車の運行状況を見守る。最近は大きな台風の前には計画運休というものが鉄道各社発表されるようになっており、すでに昨晩の時点で始発から電車の運休が決まっていた。店内には私と同じように電車の再開に備えて待機をするサラリーマンがずらりの光景である。 かつて都心に住んでいたころは自転車で移動という最終手段があったものの、郊外に引っ越してからは電車が通勤のライフ

      • 北千住から鳩山へ

        今日は一日TDUデー。北千住にはじまり、鳩山で癒される。 TDUは東京電機大学の略称で、東京(北千住)、埼玉(鳩山)、千葉(ニュータウン)にキャンパスがある。偶然にもTDUの先生とのアポが2件重なり、同日にやってしまおうと予定を組んでいたが、直前に両先生の所属キャンパスが違うことが判明する。まあ、これはこれでなかなかの旅日和かもしれない。 朝一番に、私は北千住に降り立つ。北千住は訪れたことがなく、足立区の下町街くらいのイメージでいた。が、いざ降りてみると、街の雰囲気は少し

        • 究極のテーマパークは、埼玉にあり

          「究極のテーマパークは、埼玉にあり。」 かつて「埼玉には千葉には敵わない。なぜならテーマパークがないからだ」と、都道府県ご当地番組で さんざんに言われていた埼玉。しかし、そんな話も今や昔。埼玉の西に北欧からのテーマパークがやってきたのは2018年のことだ。 しかし、埼玉には以前より究極のテーマパークが存在する。その名はミートピア。 まず、かの地に訪れて感動するのは、入場料が無料である。高騰の一途をたどる大手テーマパークと比べれば、お財布への配慮がすばらしい。 さらに、

        秋のはじまり、溜池山王~永田町

          「データの不動産屋」という、新しいしごと

          「データの不動産屋」と呼ぶべき人たちがいるらしい。 その会社は、データ屋だが、データを持っていない。代わりに持っているのが、どのデータがどの会社にあるのかという情報だそうだ。 データに価値が見いだされるようになったのはここ最近のことだ。企業は顧客データにこそ次のビジネスの種があると、お金をかけてでもデータを集めるようになった。世界的な大企業が根こそぎ利用者のデータを集める様子は、GAFA問題として社会的な関心ごとになった。 データに価値があるとなると、自分たちの持ってい

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          法務のミニマル・デザイン

          火曜夕方5時、赤坂見附の駅前は明かりがちらほらとつきはじめ、夜の街が始まりつつある。そんな繁華街を横切り、私は訪問先へ向かった。訪問先はお世話になっている弁護士事務所である。 もともと私は、大学で法学を学んだわけでもなく、法律や弁護士の先生には何の接点のない仕事をしていた。しかし、仕事がだんだん現場から管理職に近づくにつれてカバーしなければならない領域が増え、各種契約業務もまた避けられない仕事となった。 はじめのころは、見よう見まねで契約書の雛形を自力で作っていた。とはい

          法務のミニマル・デザイン

          夏の終わりの反省ノート

          金曜夜9時。朝からの雨は止んで、じめじめしながらも一時期の熱帯夜は通り過ぎた。チェーン店が立ち並び季節の変わり目が見えづらい郊外のロードサイドにも、秋の気配を感じる涼しげな風が吹き始める。週明けには9月になる。 ロードサイドの道端にあるカフェで、私は、ノートとペンを手にいろいろとこの夏の反省をしている。意識的に考える時間そして場所を取らないと、スマホやパソコンに時間を奪われる。仕事場からも家からも、そしてデジタルからも離れるために、私は、週の最後に必ず立ち寄っている。 い

          夏の終わりの反省ノート

          御徒町から湯島へのみち

          朝9時、御徒町から西へ向かう。昨年から、かれこれ10回ほどは歩いているだろうか。 御徒町は上野のお隣、駅前の大きな商業施設、そして上野に伸びるアメ横通り。年末はテレビでおなじみの大混雑のあの通りだ。駅の東側も飲食店が所狭しと並び、最近は訪日環境客向けに宿泊施設も目立つようになってきた。夜には日本の情緒あふれる居酒屋街を楽しむ外国人観光客の姿が、今の御徒町を印象づける1コマだ。 さて、御徒町から上野広小路を抜け、西を抜けると、台東区の繁華街から文京区になる。わずか5~10分

          御徒町から湯島へのみち

          海沿いの人工都市

          朝9時、私は千葉は海浜幕張駅に降り立つ。都心からでも電車で1時間ちかく。自宅からは電車を乗り継ぎ遠路はるばるといったところか。とにかく、やっと着く。 駅の改札口は、多くの乗客でごった返している。海浜幕張は数々の大企業が本社を構えるビジネス街でもある。朝は通勤のサラリーマンだらけである。 人ごみをかき分け、会議先のビルへ向かう。会議室はビルの14階、ふとエレベーターホールのわきの窓から景色を眺めると、ただっぴろい平野にビルやショッピングセンター、そして家々が並んでいる。普段

          海沿いの人工都市

          お盆明けの朝、ゾッとした話

          お盆明けの朝9時半、JR上野駅中央改札口。私は神妙な面持ちで今朝起きた事の顛末を見守っていた。 遡ること1時間半前。とある駅の改札口。血の気の引いた顔で、私は立ち尽くしていた。ポケットにもカバンのどこにもSUICAが見当たらない。 SUICAは行きの改札口で確かに使って入場している。そして電車を降りた今、見当たらない。考えられるのはひとつ、電車で落としてしまったことだ。社会人長い間やってきたが初めての出来事である。 このままここにいても仕方がない。改札横の案内口に入る。

          お盆明けの朝、ゾッとした話

          お盆の業務仕分け

          リーン、リーン。 朝の玄関口に鈴虫の鳴き声が聞こえる。いつもより少し涼しいお盆の朝だ。そう気が付けば夏も折り返しを過ぎて、少しずつ秋の訪れが感じられる。 お盆真っただ中。行きのJRの車内は人がまばらだ。アロハシャツに短パンの親子連れ。それを横目にいつも通り出勤中のサラリーマン。いつもの殺伐とした満員電車とは違う不思議な空間がそこにある。 一方、オフィスに入ってしまえば特にいつもと変わりがない光景が待っている。皆、いつもどおり出勤し、パソコンを立ち上げ、メールをチェックし

          お盆の業務仕分け

          自分ブランドの売り込み方があれば、世界中どこでも働いていける

          夏の暑さと屋内の冷房の涼しさが相まって、いよいよお腹の調子が悪くなってきた。来週は世間は盆休みらしい。自分も身体が限界になってきたので自主的に盆休みが欲しい。 そんな一日の最後にNY市立大学のNakamura先生のTech Cafeがあったので顔を出した。参加されてる方は海外へのキャリアに意欲的な方も多く。すごいなぁと感心してた。 先生の海外就職する上でのレジュメの書き方話にご興味ある若い方も多かったのが印象的だった。 先生のレジュメ話に便乗して、「レジュメを書く前の段階

          自分ブランドの売り込み方があれば、世界中どこでも働いていける

          新規事業リサーチャーの情報源

          朝から久しぶりに新宿をうろうろして迷子になる。暑いうえに大都会はつらい。とはいえ、せっかく街中にいるんだから誰かとご飯でも食べてエネルギーをもらおう、と思ったのだが方々に断られ、一人西口で冷やし天丼を食べる。味はともかく あの量で1,000円とるのか … 最近大きなプロジェクトが動き出して急にあわただしくなってきた。そうなると人と会って刺激をもらえるような機会が少なくなっている。個人的には外の知人友人からの刺激が仕事やるうえでのモチベーションの一つになっているので、なかなに

          新規事業リサーチャーの情報源

          コアファンなき新規開拓の恐ろしさ

          週明け早々、でかい会議やら打合せやらが続いて、今週分のエネルギーの大半が奪われた。今週まだあと3日もあるのだがやっていけるのだろうか。 そんな思い話し合いの中、ひとつテーマになったのが、新規サービスのユーザー獲得方法だ。仕事柄新しい製品やサービスをつくることが多いのだが、毎度利用してもらえるユーザーを確保するのに苦労する。 ユーザー獲得は、とにもかくにもアタック量だ。自分が学生時代にリクルートOBの会社でバイトしていたので、とりあえずがんばって下手な鉄砲数うちゃ当たるよう

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          キャリアを断捨離する

          昨日、NYの大学の先生や前職の先輩方とお話して元気もらった話を書いたが、書ききれなかった話を今日は書く。 Nakamura先生とお話していて、自分の10年後の夢はなんなのかを振り返るタイミングがあった。自分が10年後どんなことやってるのか、うーむ全く想像ができない。そもそも10年前の自分からすると、今の自分は全く想像できない姿になっているのだが。 ちょうどその後の席で、関係者共通のある知人の話になった。その知人は、いわゆる業界では知らぬ人はいないようなスーパースターな方だ

          キャリアを断捨離する

          日本の息苦しさの正体

          昨日は朝から夕方まで外で打合せ漬けでヘロヘロ。いい加減元気がなくなったのだが、夕方にNYの大学で教鞭とられているNakamura先生と会ってお話したり、かつての職場でお世話になった先輩方とお話できて元気をもらった。個人的にいろいろと気づきも多かったので、今日と明日に分けて書き残しておきたい。 昨日お会いした皆さんは、皆さんそれぞれにユニークな経歴を持っていて、それぞれに思い思いの仕事なり人生なりをがんばっていて、お話を聞くと元気をもらえる。が、そういう人たちは普段仕事をして

          日本の息苦しさの正体