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元気になる浅草

東京に4ヶ月ほど住んだ時がありました。浅草というと浅草寺しか知らず、人混みが苦手なので私は寄り付きませんでした。

ですが、今回、東京出張で初めて浅草橋に宿を取り、足を踏み入れました。 

佃煮屋さん、扇子屋さん、人形屋さんなど、ちょっと歩くだけでも関西では見られないような歴史のあるお店がたくさん。とても面白いと思い、気に入りました。 

さて、ここで私が無理して陳腐な浅草文化論なんて書いても誰も面白くないと思うんです。紹介したいのはそこではなく、ガッツおじさん

浅草橋駅東口の階段下に立ち、降りてくる人々に、ガッツ!と言いながらグータッチをする。 

初めて見た私としては、

「え?ちょっと変な人いる?大丈夫??」

だったのですが、見ていると、1/3くらいの人が素通りせずにグータッチを返すのですね。中には、タイミングを逃してわざわざ戻る人もいました。

ガッツおじさんは近くのお店の店主。曜日を決めてここに立ち何十年もこの活動を続けているそうです。

誰もお金をくれないのに。
誰も褒めてもくれないのに。
嫌がられるリスクもあるのに。
宣伝でもないですよ、チラシは配ってないんですから。ガッツ!って言ってるだけですし。

初めて見た人が
「え?」と眉をひそめる行動でも、
真摯に続けていくと認められていくのですね。

ガッツおじさんにグータッチしていく人は、何らかのパワーを受け取っていくのだと思います。

人に元気を与える、ただそれだけの行動を、長期間にわたって続けているガッツおじさんは、浅草の元気の何%かを底支えしているのだと思います。

私も、見返りなく、誰かに、どこかで、元気を与えられる存在であろう!!!

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