OliviA

仕事や趣味で、書いたり、描いたりしています。

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最近の記事

いくつもの夜のお話

夜へと逃げれば、 そこはもう自分だけの時間 穏やかな夜にゆっくり浸かって心を癒やそう 夜の静けさは、時に、 世界に一人きりになったような寂しさを運ぶこともあるけど やがて空が白み始めれば、 夜の悲しみは宝石へと変わる。

    • 『街の子ら』が見せた、過去・現在・未来の交差

      作品紹介FODにて配信中の『街の子ら』は、米津玄師『Lemon』や、あいみょん『マリーゴールド』のMV等を手掛けた山田智和監督と、アニメ『映像研には手を出すな!』の脚本を担当する木戸雄一郎、そして乃木坂46からの卒業を発表した白石麻衣と、現代を代表するクリエイターと表現者からなる本格ドラマだ。 視聴やあらすじの確認は、公式サイトからどうぞ。 以下、ネタバレありの考察。 【徹底した自己との対峙】  どこか怪しげな運転手と謎めいた少女は、話が進んでいく中で、実は親子ではな

      • 女性をエンパワメントする映画5選

        個人的に、同性にオススメしたいと思う映画を5つ選んでみました。 ・自己肯定感が高まる 『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』(2018) 容姿にコンプレックスがあり自信を持てない主人公・レネー(エイミー・シューマー)は、ある日、自分を変えようと一念発起しジムに通い始めるが、そこでエクササイズ中に転倒し頭を打ってしまう。そして、目が覚めて鏡を見てビックリ。夢に描いていたような理想的な美女が鏡の中にいたのだ。しかし、これはレネーが頭を打ったことによる思い込みで、

        • 日常

          完成してはじめて、 自分の中にこんなものがあったと気付かされることもある。 コップの底に星がひとつ残るように、 自分の中に残ったものの意味を考える。 定期的に心を振って、出てきたものをふるいにかけて、 キラキラしたのは宝箱へ。モヤモヤはごみ箱へ。 ふかふかなベッドに入ってもどうにも眠れない夜は、 あたたかいドリンクに、灯と本のセットを添えて。

        いくつもの夜のお話

          それはガラスか、それともダイヤか

          「女」って本当にそうなの? たしか小学生の頃だった。「これ見て」と、仲の良かった男の子が見せてくれた4コマ漫画を見て、なんだか悲しくなったのは。 細かい内容は覚えていないが、女の友情をガラスに例えたギャグ漫画だったと思う。使い古された表現とはいえ、おそらく当時の私はそうした表現に触れたのは初めてだった。彼は面白いと感じたものを共有しようとしてくれただけで、全く悪気がなかったことはわかっている。それでも心の中には違和感が残った。 だって、友達のことをそんな風に軽んじたことなん

          それはガラスか、それともダイヤか

          UFOは突然やってくる

          何も考えずに、ぼんやりと描いていた。 変な体勢だなぁ、浮いてるみたい…UFO描いとこ……と、 着地点を決めないままふわふわ完成させた落書き。 これを友達がとても気に入ってくれて、 「これってUFOに吸われてるの?それとも降りてきてる?」 「よく見るとひよこと宇宙人の顔が似てる」 と色々話しているうちに、設定ができあがってきた。 異星人とひよこは同一人物。 この惑星の空気を吸うとやたら眠くなってしまうため、 地上での活動にはこの惑星に適したひよこ型ボディを使っている。 オ

          UFOは突然やってくる

          21世紀の女の子の一人として

          先日ようやく観に行けました、『21世紀の女の子』。 本作は山戸結希監督が企画・プロデュースを手掛けた、1980年代後半から1990年代生まれの新進女性映画監督15名による短編オムニバス映画。「自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーがゆらいだ瞬間が映っていること」という共通のテーマで制作されている。 どのような想いのもとにこの映画が作られたかは、是非公式サイトを見てほしい。そこのマニフェストでも書かれているのだが、15名の監督の最後の一枠は公募により選ばれた。 実は、

          21世紀の女の子の一人として

          やりたいことは、いくつもある

          焼肉食べたい。 焼肉はいつ食べてもおいしい。 一切れ口に含んだ瞬間、みんなニコニコするあの空間も好き。平和。 もふもふした子とふかふかのベッドで寝たい。 もふもふしたぬくもりを抱えながら眠れば、一日の疲れが吹っ飛びそう。 わんちゃんでもねこちゃんでも良い。 この絵の白い子は一頭身だけどわんちゃん。 時間を気にせず、好きな本を好きなだけ読んでいたい。 部屋を心地いい温度にして、ミルクティーをいれ、ゆっくり読書を楽しむ。 夢中になっているうちに、めくるページに自分の影が落

          やりたいことは、いくつもある

          推しという光

          推しという存在について 疲れてもう何も考えずに布団に倒れこみたいような時、心がささくれ立ってどうしようもない時でも、ふわふわした子犬を見れば思わず笑顔になるし、新たな始まりを告げるきれいな朝焼けを見れば涙が出たりする。 そして笑える自分、涙できる自分に気付いて、胸に微かな希望が湧く。 こうした美しいものや純粋なものに触れた瞬間のあたたかな心の揺らぎは、「推し」を見ている時にも起こる。 世の中には、人それぞれ色んな推しがいる。 それはアイドルであったり、役者、歌手、作家

          推しという光