他人の恋愛をコンテンツ消費すな

「最近○○に彼氏ができたらしい」
「え!誰だろ?」
「△△の1週間前のインスタが怪しい」
「○○と△△付き合ってるの〜!?」

という会話をしている姿が容易に目に浮かぶ。
正直、なんて暇なんだと呆れている。


半年ほど前、大好きな人が恋人になった。
優しくてユーモアがあって、自分の好きなものがブレなくて、好奇心と行動力に長けている人。「好き」「ありがとう」「ごめんね」の言葉を怠らない素敵な人。

彼と知り合ってからもう6年目になる。
私は初めて会った瞬間「好き!!!」と
なっていた。しかし、本当に魅力的な人なので、当時相手には既に付き合っている人がいた。

ショックを受けつつも、半ば強引に抱いた恋心を無かったものとした。
その後は、私も他の人と恋愛を楽しんだり、楽しまなかったりした。

それから月日が流れ、お互いフリーの状態で再会。やっぱり「好き!!!!!!」となった
私から告白した。
半年経った今でも「好き!!!!!!!!」の気持ちは衰えず、それどころかますます熱量を増している。ビックリマークの数がそれを物語っている。

彼と付き合ってから不安な気持ちになることが一切なく、本当に本当にほんっっっとうにあの時勇気を出して良かったと思っている。

当人はこの関係が長く続けばいいな、祈るように毎日過ごしているなか、余計な憶測をしている人がいるらしい。

私が行けなかった飲み会で、私に彼氏がいる・相手は誰だの話になったのだという。

おそらく私のSNSの投稿を見て、ああでもないこうでもないと噂をしていたのだろう。
正直、その話をきいて呆然としてしまった。

「お前ら暇か?」

かつて大学生時代を共に過ごした仲間に対して、そう思ってしまった。

「彼氏、いてもいいだろ別に」

なんだか怒りの感情も湧いてきてしまったのも事実。

きっと私は、自分の恋愛を他人の安い酒の肴にされることに嫌悪するタイプなのだ。

人によっては、どんどん自分を話題にだしてほしい、注目してほしいという人もいると思う。
高校生までの私もそうだった。

でも今は違う。
人には人の事情がある。もちろん私にも、そして彼にも事情がある。

軽い気持ちで彼に想いを伝えたわけではない。
初めて会った瞬間好意を持ったことも、一度は泣く泣く諦めたことも、再会できた喜びも、恋人関係にある幸せな気持ちも全部他人には分からない。絶対分かって欲しくない。

「他人の恋愛をコンテンツ消費するな」

声を大にして言いたい。
飲み会でその話題に首を突っ込んだ人に、
説教してまわりたい。
それくらい、私の中ではショッキングでネガティブなことだった。

ただ、こういう言葉もある。
「いつだって、悪口を言われる・噂をされる側が主役。言っている側はいつまでだっても脇役」

今日も私は自分のステージで、センターポジション。スポットライトも存分に浴びてやる。


「せいぜい指でもくわえて舞台袖で観てろ」

台本の3ページ目にそう書いてあった。

#エッセイ
#コラム




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