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#56 自己の解放

Apple TV+にて、『1971:その年、音楽が全てを変えた』エピソード4を観ました。

自己の解放」をテーマに、キャロル・キング、ジョニ・ミッチェル、エルトン・ジョンといった自分の言葉で人生や恋愛について歌うシンガー・ソングライターの時代を描いたドキュメンタリーです。

今回は、キャロル・キングの半生について、自己の解放とは何か?を考えてみたいと思います。

キャロル・キングが1942年2月、ニューヨークのブルックリンに住むユダヤ人の両親の元に生まれました。

高校時代に、彼女が最初にお付き合いしたのが、「恋の片道切符」などで知られているニール・セダカでした。

タイトルがそのままの「Oh!Carol」はキャロル・キングのことを歌っているのは、とても有名なお話です。

キャロル・キングのデビューは1958年、16歳のときで、もちろん自作の曲を自身で歌ったものの、セールス的には成功しませんでした。

翌年に大学で知り合ったジェリー・ゴフィンとできちゃった結婚し、子育てをしながら、ジェリーが作詞を、キャロルが作曲をして、様々なアーティストに楽曲を提供していました。
そして、リトル・エヴァの「ロコ・モーション」や、
アレサ・フランクリンの(You Make Me Feel Like) A Natural Womanなど、大ヒットを連発しました。

また、リトル・エヴァは、彼女達のベビーシッターなのが驚きです。


アレサ・フランクリンの(You Make Me Feel Like) A Natural Woman

Carole King Tapestry

ポップ・カルチャーという生地に文字通り織り込まれた『Tapestry』は全世界の琴線に触れ、ビルボード・アルバム・チャートで15週間に亘って1位を記録、6年間100位以内にランクインするモンスター級の大ヒット・アルバムでもあります。

また、グラミー賞の最優秀アルバム賞、最優秀レコード賞「It’s Too Late」
最優秀楽曲賞「You've Got a Friend」を含む4部門を受賞し、世界中でおよそ2500万枚を売り上げています。

「So Far Away」「I Feel the Earth Move」をはじめ、今も時代を超えるスタンダードとして歌い継がれている楽曲が数多く詰まったポップス史上の残る大名盤でもあります。

おそらく1回はどこかで聴いたことでしょう。
我が家にもこのLPアルバムは飾ってありました。
まさに一家に一枚の神盤です。

「It’s Too Late」は、1985年制作のケヴィン・コスナー主演の青春映画「ファンダンゴ」でも挿入曲として使用されていました。

成功だけでなく、不遇の時代も味わってきた彼女の人生は、これまで4回の結婚と離婚を経験しています。

穏やかな曲調や声質からは想像でないほど、映画やミュージカルになるくらいアップダウンのある人生を送っていました。

1996年に彼女の半生を基に映画化された「グレイズ・オブ・マイ・ハート」があります。

また、キャロル・キングの2015年度ケネディ・センター名誉賞授賞式では、アレサ・フランクリンがサプライズで登場し、(You Make Me Feel Like) A Natural Womanを歌いキャロルの受賞を祝いました。

女性の自由や生き方、ありのままの姿をさらけ出すことで、多くの人々の心に響いたのでしょうね。
男性でも女性でも、裸(自己開示)をさらけ出すと強いといいますからね。

自己の解放とは、自分を抑圧している外的な要因を取り除くということかもしれません。

自分の思い通りに生きようとしても、大抵は満たされませんからね、自分の思いを差し挟まずに、目の前の現実をあるがままに受け止めて対応することかもしれません。

自分の思いを離れた時にはじめて、自己が解放されるのでしょう。

まさに執着しない。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。
godaigenso


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