ふらんくざっぱ電

仕事中のBGMのチョイスは自分のなかではわりと重要な位置を占めている。

最近、はまっている(生涯2度目のマイムーブ)のがフランク・ザッパである。ロックには疎いが、ザッパ御大は大好きである。ザッパのなにが凄いってバンドのメンツが毎回とんでもない。当時水準で匹敵するのはウェザーリポートくらいか、てな粒揃いの布陣。

また、その途方もなく膨大なディスコグラフィーの中で「この一曲」と挙げるのは中々難儀なことであるが、ここは玄人ぶらずに最も有名なアルバムのひとつである「Sheik Yerbouti」の一曲、”i'm so cute”にしたい。

じつは今日、久方ぶりにHDのフォルダを検索して、Sheik Yerboutiの楽曲をiPhoneに入れたのでした。それにしてもこのジャケ、アルカイダ笑

一見/一聴してわかるようにゲイカルチャーへのアンセムみたいだけど。

それでいて、どこか猟奇的な歪みもある。アメリカ人の、ある種の麻痺というか、狂気というか。「ん~っ」と溜めて声調をアップダウンさせるのは、西海岸のハード・ロックを連想させる。たぶん…、というか絶対、茶化してるんだろうが。ギターリフも思いっきりハードロック的にデフォルメされ、白痴的でいて、かっちょイイ。

70年代のアメリカ文化方面のこと知らんので、てきとーなことしか書けんけど、きっとザッパのことだから過剰な性肯定社会への痛烈な風刺なんだろう。演劇的な要素も多分にあって、仲間内にしかわからないギャグを飛ばし合ってウケてる、みたいなところがある。又、そこがミステリアスな魅力として我々を幻惑するのだ。

因みに、タイトルからはビートルズの”iam the walrus”を想起するのだが。ジョンレノンとザッパは親交があったので、もしかすると何らかの関係がある?かも。

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