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大阪旅行記 その4

四日目
気温が低いばかりでなく、強い冬型による強風が予想されるので、先ずはホテルでPC相手に諸々をこなす。
ホテルではコーヒーだけにして、朝食抜きで再び初日に行った串カツやさんに出向き、朝食兼昼食を串カツで美味しく頂く。
上等な材料の一本一本異なるものを、しかも熱々で頂く贅沢。
泣きそう。
中之島美術館でテートギャラリーからの作品の特別展をやっているので、訪問。
地下鉄選抜を間違えて、駅から美術館まで、相当歩く。
寒風でほっぺが冷え冷えだが、水辺に置かれている芸術造形物を鑑賞しながらで、役得もあり。
ロンドンでテートギャラリーは数回訪問したことがあるが、今回の世界巡回展へ貸し出された作品は、大型のものがなく、画家の代表作と称されるものも乏しく、良く言えば、こじんまりとした特別展。
でもターナーやコンスタブルは懐かしかった。
当時は見過ごしてしまい、今回一際感動したのが、ジョン・ブレットの「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」。
穏やかな海に天から降り注ぐ陽光が雲を通しているからだろう、所々光り輝いている。
見ているだけで、心が、穏やかに、しかも光を浴びて明るくなってくる。
とてもいい。
どうしてこんなに気に入るのだろうと、よくよく考えてみたら、大好きな画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの楽観者版だと気が付いた。
フリードリヒの絵を見ていると、心は落ち着くが、もの悲しくなってしまう。
そこがいいのだが。
ブレットのこの絵は、心穏やかに楽しくしてくれる。
今初めて気がついたが、この作品が、テート美術館展のポスターになっているのね。
美術館を堪能した後、階下のカフェで、パテドカンパーニュとパッションフルーツスカッシュを頂く。
パテは日本なのでブランデーが入っておらず、しかし美味しい!
組み合わせが最高だった。
天満橋まで地下鉄3本を乗り換えるという難行をこなし、駅に併設された駅ビルの食料品店で、念願のたこ焼きを手に入れ、夕食とする。

この日は、歩数13168歩。

五日目は流石に、くいだおれと歩き回りで、エネルギーが枯渇。
帰途だけ。

ここまで、読んでくださって、ありがとうございました。

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