おば(あ)さんのスケッチブック

目標は、楽しみながら文章を遺すこと。目的は、未経験分野への挑戦・勉強・研鑽・知力低下へ…

おば(あ)さんのスケッチブック

目標は、楽しみながら文章を遺すこと。目的は、未経験分野への挑戦・勉強・研鑽・知力低下への抗い・時間潰し。いつまで続けられるかなあ。凄く不安だけど、始めなければ無だし、何も残らない。何もしないで後悔するより、始めてみて、途中で矢尽きて倒れるならそれもいい。というわけで、開始です。

マガジン

  • 14歳でドイツ人学校に放り込む

    14歳で日本の教育制度で育った子供がいきなりドイツ人学校に放り込まれて、どのように子供と親が格闘したかを14歳から就職まで辿りました。

  • 毒を吐く

    短い独白を集めたものです。本音も、願望も、皮肉も、正直に書いています。

最近の記事

ロサンゼルス・ニューヨーク旅行記  その3 ニューヨーク滞在

 ニューヨーク滞在と言っても、2月25日(日)午前5時到着、2月26日(月)午後6時にはニューヨークを発ったのですから、実質的には1日半の滞在です。  それでも、子供はわたしのために月曜日に休暇を取ってこの旅行を計画してくれたのですから、感謝です。  この一日半でチラッと寄っただけを含めて、訪れたところを列記すると、タイムズスクエア、メトロポリタン美術館、エンパイアステートビル(外から眺めただけ)、セントラルパーク(ほんの少し散歩しただけ)、トランプタワー(子供のたっての希望

    • ロサンゼルス・ニューヨーク旅行記  その2 ロサンゼルス滞在前半

       さて、細切れの睡眠でしたが、最初の朝をホテルで迎えました。平日ですから、日中は単独で行動せねばなりません。  ホテルにレストランはついていますが、宿泊は朝食無しの予約で、おまけに朝食は朝8時からということなので、先ずはホテルの交差点を渡った隣のコーヒーショップに朝のコーヒーを飲みに行きました。  チェーン店で、飲み物とサンドイッチや甘いものが買えるところですが、矢張りチップが必要なようです。小さいブラックコーヒーに、シンプルな大きなクロワッサン、そして20%のチップで、7,

      • ロサンゼルス・ニューヨーク旅行記  その1 準備と入国

         子供(成人済み)が2023年6月から会社の命で1年間、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに研修に出されました。これをいい機会に、2024年2月22日から3月6日の13日間、生まれて初めてのアメリカ観光旅行に行ってきました。  旅行は個人旅行でしたので、準備から全て自分でしなければなりません。  旅券は、会社員時代に海外にも出張があったので、有効旅券を所持していました。  航空券は、日本の航空会社のHPで自分で予約しました。余裕をもって4か月前には予約を入れました。

        • ダンベルとの別れ

          ダンベルをご存知だろうか。 持ち手の両脇に膨らみがあって、色々な重量があり、普通は2個一組で両手にそれぞれ持ち、負荷を掛けながら運動するために使う道具だ。 30年近く前に、運動が大の苦手、しかし運動はした方がいいと思っていたわたしは、自宅で隙間時間にできる手軽な運動として、ダンベルをがいいのではないかと思い込んだ。 ダンベル運動はしたことが無いので、本屋に行って(当時はなんでもInternetで習熟する時代ではなかった)最も初心者向けのダンベル体操の書籍を購入した。 ダンベル

        ロサンゼルス・ニューヨーク旅行記  その3 ニューヨーク滞在

        マガジン

        • 14歳でドイツ人学校に放り込む
          6本
        • 毒を吐く
          10本

        記事

          14歳でドイツ人学校に放り込む その6/最終回

          前回の最後の文章は、「合格点数は、本人には不満があったろうが、Abiturをとった。」であった。 前提条件は、何とか満たした。 次は大学進学をどうするかだ。 子供は、ギムナジウム編入直後から、ドイツの大学には絶対に進学しない、日本の大学に進学すると宣言していた。 自己認識より遥かに下にずれた評価ばかり下されているドイツでの学校生活に、とことんうんざりしていたのだろう。 わたしも、下記の「毒を吐く その5」に記した精神状態で、大分参っていた。 一旦はリストラで部署がなくなり馘

          14歳でドイツ人学校に放り込む その6/最終回

          14歳でドイツ人学校に放り込む その5

          前回の最後の文章は、「14歳からドイツ語の予備知識無しで、いきなりドイツの総合学校に突っ込まれた子供は、留年をせずに、ギムナジウムに転入できることになった。」であった。 お世話になっていた家庭教師は、子供の語学力向上と共に、政治的発言(人種差別を含む)が鼻についてきて、総合学校から出るときを機会に、止めることにした。 さて、ドイツの教育制度は、複雑である。 日本の文部科学省のHPで公表しているドイツの学校系統図を借りて、張り付けておく。 ドイツでは、Abitur(大学入学資

          14歳でドイツ人学校に放り込む その5

          14歳でドイツ人学校に放り込む その4

          前回の最後の文章は、「子供は留年することなく、9年生から10年生に進級が決まった。」であった。 前にも述べた様に、ドイツの新学期は夏休み明けからだ。 つまり学年終了と次学年の新学期の間に二ヶ月間に近い、長い夏休みがある。 次学年の成績如何で、総合学校(卒業しても大学進学は無理)からギムナジウム(Abiturをとれば、国内外の大学進学への可能性あり)への推薦を得ることは、理論上不可能では無い。 しかし、ドイツ人学校の国語、つまりドイツ語が、外国人子弟のためのドイツ語(小学生レベ

          14歳でドイツ人学校に放り込む その4

          14歳でドイツ人学校に放り込む その3

          前回の最後の文章は、「14歳の子供は、夏休み明けに、こうしてドイツの総合学校9年生に入学した。」であった。 入学をしたところで、ドイツ語が喋れたり、理解できるようにはならない。 14歳というのは、大変重要なファクターだ。 先ず、環境に放り込めば、外国語を空気を呼吸するように吸収し、あれよあれよと使っていくのは、幼児小児である。 大人には無理だ。 14歳にも無理だ。 その上、大人の都合のせいで、自分が望まない環境に押し込まれていることを、全身全霊でわかっている。 更に、ティー

          14歳でドイツ人学校に放り込む その3

          14歳でドイツ人学校に放り込む その2

          前回は「では、始めよう。」が最後の文だったが、実際はどう書き進めたらいいのか、五里霧中だ。 スタイルをどうしていいのか、わからないのだ。 一つだけ、強調したいことがある。 このエッセイは、子供(ティーンエイジャー)を、いきなり全くできない語学の現地校に放り込んだ親の立場からの文章である。 子供の立場からではない。 子供(今では立派な成人だが)には、自身の言い分、意見がある。 親の立場とは異なるはずだ。 そこだけは、頭の中に留め置いて、読み進んで頂けるように、お願い致します。

          14歳でドイツ人学校に放り込む その2

          14歳でドイツ人学校に放り込む その1

          このnote記事には、火付け役がある。 tommie116@ベルリン様の下記の記事だ。 外国勤務の帯同の子供として、外国の現地校に行ったご経験とその後を、母語と習熟を強制された言語との関係性を軸に、詳細かつ明快に表現された素晴らしい記事だ。 さて、わたしは母子家庭の単独稼ぎ手として、子供帯同で、ドイツに出向し、子供を住んでいた都市の日本人学校に小学五年生で入れた。 ある年の冬、子供が中学二年(日本人学校)を終えて日本に帰国し、元の職場に戻り、中三を日本の高校受験のための準備

          14歳でドイツ人学校に放り込む その1

          大阪旅行記 その4

          四日目 気温が低いばかりでなく、強い冬型による強風が予想されるので、先ずはホテルでPC相手に諸々をこなす。 ホテルではコーヒーだけにして、朝食抜きで再び初日に行った串カツやさんに出向き、朝食兼昼食を串カツで美味しく頂く。 上等な材料の一本一本異なるものを、しかも熱々で頂く贅沢。 泣きそう。 中之島美術館でテートギャラリーからの作品の特別展をやっているので、訪問。 地下鉄選抜を間違えて、駅から美術館まで、相当歩く。 寒風でほっぺが冷え冷えだが、水辺に置かれている芸術造形物を鑑賞

          大阪旅行記 その3

          三日目 事前検索によると、大好きな伊藤若冲の作品を、京都なら二か所で見られそうなので、朝から京都に出かけることにする。 関西の土地勘がまるでないので、大阪のホテルから京都はどうやって行くのがいいのか? インターネットは本当に素晴らしい。 ホテル最寄りの天満橋から京阪電車で終点の出町柳に特急で行き、相国寺を目指す。 しかし途中に寺町通があり、比較的小規模な寺が並んでいて、一つ一つ写真撮影。 また途中に漬物屋さんの本店があって、自宅用に小袋を色々買ってしまう。 相国寺の承天閣美術

          大阪旅行記 その2

          二日目 ホテルで朝一番で朝食後、自室でPCにて作業。 天気予報は、明日から気温がぐんと下がり、寒風も吹くという。 戸外を楽しむのは今日しかないと、急遽植物園を検索。 前々回の関西旅行では、こちら在住のいとこのお姐様がたと、咲くやこの花館を訪れたので、まだ行ったことのない長居の植物園へ。 早朝のちょっとだけ食べた不満足な朝食を補強し、遅いお昼までの繋ぎも必要と言い訳して、長居公園のカフェで朝食のスープセットを頂く。 植物園では、ほんのり汗ばみながら、数時間、あっちへフラフラこっ

          大阪旅行記 その1

          初日 真っ暗の中、防寒装備万端で、地元駅まで歩き、一番列車で東京に向かう。 東京から新大阪行きのぞみ自由席。 先の予定もあるので、席で温かい飲み物と極小さなサンドイッチで朝食。 新大阪から大阪に出て、そこから地下鉄で動物園前まで行き、ジャンジャン横丁の串カツやさんに向かう。 ここは、大阪に住むいとこが、先日ドイツ人の親友とわたしが関西旅行をした際、案内してくださったところなのだ。 今回、そのいとこは体調が悪く、ご一緒できないのが、非常に残念だ。 とても美味しかった記憶があるの

          毒を吐く その10

          BGM Mina Lund氏がThe Voice Norge 2019で歌った ’Unstoppable’ 座標軸の原点をずらして、もう一度座標を引き直すと、恐怖が見える。 水は、昔は井戸や川や泉の水を飲んだり使ったりしていたが、水道代を払うようになり、今では飲料水には更にペットボトルを代表とする追加料金を払っている。 空気も、大部分は只だが、綺麗な空気のため清浄機を使う場面が増えている。 安全は、日本ではまだまだ肌感覚ではないだろうが、国によっては治安の良し悪しが、

          毒を吐く その9

          BGM Guy Sebastian氏の 'Before I Go' 夜に雨が降った朝、自然に目が覚めた。 太陽は既に上っているはずだが、東側の半分はまだ雲に覆われている。 午前7時前の天気予報では、西側半分の青空が広がり、気温も昨日より5度も上がり、昨日の曇天のうら寒さとは、全く別の日になりそうだ。 朝食の用意より前に洗濯機を回し始め、時間を掛けてコーヒーをドリップし、昨晩の残り物だが、滅茶苦茶美味しくできた雑炊で朝食を済ませる。 X(旧Twitter)のいいねのお返事