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どうやら桜木町が好きな理由

高校生の頃、朝、電車に乗っているとうっかり高校のある駅を通り過ごしていた。

そう、うっかり。

土日の観光スポット的な賑わいとは打って変わって、
始業時間をすぎると、ひとけもまばらなオフィス街。

よくランドマークタワーの1階にあるスタバで音楽を聞きながらボーッと本を読んでいた。

みんなが然るべき違う場所にいる時間。
取り残されたような、自由になったような錯覚になれる場所。
それが私にとっての桜木町だった。

生まれて初めての朝帰りの朝、立ち寄ったのは野毛山動物園だった。
今は亡き、ゾウのはま子と一緒に朝ご飯を食べた。

そういえば、初めてのデートも桜木町だったっけ。

なんだか思い出の多い場所。

動物園に、大きな図書館に、大きすぎない美術館。
そして、間違ってぽっかり出来てしまった隙間のようながらんとした空間。
平日の昼間の桜木町が好きだ。

明るい光を浴びながら取り残される感じが、 なぜだかとても心地よいのだ。

「逃避」

単に、そうなのかもしれない。
でもそのぽっかりが日常の隙間にたまに出現することで救われることがある。

私が会社員でいられなくなって飛び出してしまった理由も結局10代の時と変わっていないのかも・・・なんて、ふと思った。

しばらくの間、(今度はちゃんと仕事があって)、桜木町に定期的に通う事になった。
空いた時間には、動物園やら図書館やらにも久しぶりに会いにいこう。

何が言いたかったかというと、「ずっとオンじゃなくて、程よくオフって必要よね」ってこと。たぶん。。



(2013年2月23日の日記) ※閉じるブログに書いた日記をnoteに移動させました。

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