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距離感

私、距離感おかしいからさー。

誰に対しても変わらず、いつもケラケラ笑って明るく話す人がいます。

出会いは、公園でのマルシェイベント。

私は米粉作家さんの販売スタッフとして、お手伝いしていました。

かわいいとんがり帽子をかぶっていた彼女に

「それどこで買ったんですか?」

と声をかけたのは私から。

どこにいてもわかる笑い声で、その場を和ませ、楽しくいろんな話をしてくれます。

周りに発達障害や学習障害、不登校の子がいるそうで、私の子供たちの事にも興味をもって、いつも共感できる話を聞かせてくれます。

そんな彼女と先日会う機会がありました。

「なかなか学校に行けない中2の子が、5歳の子にいじられて楽しそうにしてたんだよ。」

「目を見て話せなかった子が、私に友達みたいに止まらなくなるくらい話してくれるようになったんだよ。」

「年齢とか通常クラスとか、発達障害やグレーといわれる子も、大人も子供も関係なく、みんなが一緒に楽しめる場所を作りたいんだよね。」


私は、親子イベントや、お話し会、一緒に作りましょう!という会には、足が向きませんでした。

過去に、ちょっとしたことで機嫌が悪くなり、気づいたら逃げ出して閉じこもり、みんな心配して追いかけてくれて、お友達とのイベントを中断させたこともあります。
お母さんたちにも謝罪して回り、優しい言葉をかけてくれるけど、なんでうちだけ、と悲しくなる。

トラウマです。

支援クラスに入ってからは、同志のように、心強い仲間ができました。
それでも、いろんな人がいる親子イベントには、抵抗があります。

私の主催するイベントは、子供たちが学校にいっている間に楽しむ、新しい繋がりの場としてやっていました。


子供とは別で考えていたんです。


それくらい離れたかったし、母ではなく、私という一個人として、社会と繋がりたいと必死でした。


長期休みは地獄だし、子供たちと一緒だと楽しめない。

そう思っていました。

でも、最近なんだか変わってきた気がします。

子供たちに合わせる、のではなくて、子供たちに合わせてもらう。
やらなきゃ!ではなくて、一緒にやろう!という考え方。

子供たちが成長して手がかからなくなってきたこともありますし、昔から、どうせやるなら楽しもうとやってきてはいました。

子供と離れてリフレッシュは絶対必要だし、大人と話したいし、大人と楽しみたいという考えももちろんあります。

ただ、私が思っている以上に、子供たちは大人だし、頼っていいのかもしれない。 

大人と子供が逆転して、ふざけてるところを見せてもいいし、面倒みてもらってもいいのかもしれない。

私は、母にならなきゃと必死で気を張って、距離を置いていたのかもしれません。

彼女と話をしたことで、考え方の幅が広がりました。


これからは、トラウマを思い出に変えて、子供たちと並んで、一緒にチャレンジすることが増えていきそうです。


距離感おかしいと笑う彼女が何者かについては、また今度書かさせてもらいますね。


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