雪国のおもいやり

こんばんは。相当久しぶりの投稿になってしまいました。かよすけです。

今季最大の寒波で全国的に雪に見舞われたこの冬。私の住む北国も当然のごとく大雪に見舞われました。

車を運転する方はわかるかと思うのですが雪が降って怖いのは車がハマってしまうことです。前に進もうにも後ろに退こうとも車が動かない

「だれか、助けてくれえええええええ!!!!」

まさにそんな状況になるのです。

つい先日、それこそ大雪の日にバイトに向かうために裏道を歩いていたら見慣れたタクシーが道端でハマって運転手のおじさんと、通りすがりの40前後のおじさんが二人で救出に励んでいるではないですか。

その状況を見て見ぬふりできないのが北国育ち。

救出部隊として参戦しました。

押せども押せども一向に脱出の兆しは見えず。

タクシーの運転手さんに聞いてしまった。

「ぼろ布でも段ボールでもいいんですけど、なんか噛ませるやつないですか⁇周りの雪よけれる何かでもいいんですけど…」

するとタクシー運ちゃんがすごく申し訳なさそうな顔で

「何もないんですよ…(´・ω・`)(←本当にこんな顔してた)」

するとそこに雪国の運転し慣れてます風な、これまた40前後のおじさんが通り抜けれないがために半ば強制的に(ちょっと嫌そうだった(笑))救出部隊に加担してくれた。

三人で押すとちょっとだけ動いたのだけど、進んだ先でまたハマってしまった。

私が加担してから10分くらいに、何とも素晴らしい集団が通った

最初から押していたおじさんが「ちょっと手伝ってくれないかー?」と声をかけるとぞろぞろ5.6人の部活終わり高校生がやってきた。

雪国の運転慣れてます風なおじさんの指示でみんなで車を押すことに。

ちょっと進んではハマってを繰り返すうちに、部活終わり高校生たちの同じ部活の人たちが次々とやってきて(最後10人よりいた)私の出る幕がなくなったんだけどなんとか救出に成功。

タクシーの運転手さんは申し訳なさそうに頭を下げてお礼をしてそれぞれ向かう先へと走っていった。

そういえば、高校までもっと北に住んでいたのだけれど。

中3の時に塾の迎えに来てくれていた母が車でハマった時のことを思い出した。私が通っていた塾は近くに駅があって帰り道のサラリーマンさんたちがたくさん力を貸してくれて、てんやわんやしていた母にも的確に指示をして救出してくれた。めぐりめぐって、自分が助ける側になって思ったことは、想像以上に大変なのにみんな嫌な顔一つしないで助けてくれたよなということ。

雪国ならではのおもいやり。困った時はお互い様なんだということを改めて感じたとともに、日本人らしい助け合い精神なのかもなと思いながらその日のバイトは見事に遅刻した。

おわり。

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