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コミュニケーションを楽にする「4つの視点」

「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」という言葉がありますが、ここ最近、本当にそうかもなーと感じています。

自分自身においてもそうですし、周りの人も大体そんな感じ。

そんな悩ましき対人関係について、最近ヒントになる漫画や書籍を読んで、「あ〜こうすれば解決するかもな〜」と考えた内容をメモっておきます。これを読んだ方の何がしかのお役に立てば嬉しいです!


コミュニケーションに必要な4つの視点

▲①〜④が自分の視点。なので②の視点は「相手になりきる」という意味です

結論から言うと、コミュニケーションを円滑にするには、この4つの視点が必要なんじゃないかなと考えてます。

早速それぞれ見ていきたいと思います。

①対面の視点

①の視点は、話す相手の真正面から相手を見る視点です。これに関しては「そりゃそやろ」という感じですよね。他者とコミュニケーションをとる時は、誰しもがこの視点になっているかと思います。

なので、この視点に関しては特段書くことはないのですが、一点だけ。最近とても大切な考えだな、と感じたことがありました。それは、

相手に勝とうとしないこと

です。今コーチングの勉強をしていて、その一環でエグゼクティブ・コーチングの第一人者のマーシャル・ゴールドスミスの著書を読んでいるのですが、その中に次のような言葉があります。

他人を不愉快にさせる行動の大半は、どんな状況においても必要以上に「勝とう」と努力することから生じている。

誰かの意見を否定したり、マウントをとったりするのもそうなんですが、相談にきてくれた人に対してまでも、自分の意見を押し付け、自分の正しさを証明しようとするのも、全てこれが原因だなあと。

もちろん、誰かに勝ちたいと思うこと自体が悪いことではありません。プラスに作用することも多々あります。

が、コミュニケーションの際には不必要なんじゃないかな〜と。というかこの「相手に勝ちたい」という欲望が、コミュニケーションにおける最大の敵だと思ってます。

誰かと話している時に、自分が気持ちよくなっている、もしくは気持ちよくなる未来が描けたら危険のサインです。

②相手の視点

②の視点は、「相手の立場になって考える」という視点です。

これ、小さな時から親とか先生に言われてきて、頭では「わかってる」つもりなんですが、実際できているかと言われると正直厳しいんですよね…。

「アオアシ」という大好きなサッカー漫画でも、この「相手の立場になって考える」という視点の重要さが描かれています。主人公のサッカー少年が、チームメイトと意見が合わずに対立するのですが、そこで主人公は「俺があいつだったら、どうして欲しいか」を考え実行し、局面を打開します。

「俺があいつだったら、どうして欲しいか」を考える前に、「あいつらのこと、ちゃんと見てたんかな…」という主人公のつぶやきがあるのですが、この一言に「相手の立場になって考える」という視点の全てが凝縮されていると思います。

つまり、相手の気持ちになろうと思ったら、とにかく相手を観察するしかない。表情はもちろん、話すスピードや視線、声色、などなど、見れるものは全部見たいところ。そしてそれらの情報を元に、想像力を働かせることが大切なのではないかなと思います。

相手の気持ちがわからない時は、圧倒的に観察しましょう!

③伴走者の視点

③は相手の伴走者となる視点です。相手の横に座って、同じ方向を向いています。②と同じ方向を向いているのですが、相手の視点ではなく、あくまでも第三者として隣で同じ方向を向いている、というのがポイントです。

これによって、②の視点で「あ、これは自分じゃ無理かもな」となった時に、③に視点をずらすことによって、相手の背中を押すことが可能になります。

この視点をずらす作業、つまり4つの視点をスライドさせることがとても大切です。

基本的には①で相手の話を受け止め、②で共感し、③で背中を押す、という流れができると、かなりコミュニケーションがスムーズに運べる実感があります。

④俯瞰の視点

④は俯瞰の視点です。俯瞰という意味では③と近しいのですが、相手の横から見るのではなく、完全に外からの視点です。

なぜこの視点が必要かというと、言いたくないけど、言った方がいいことを言う(または実行する)ためです。

③の視点どまりだと、「相手にとっては耳の痛いことだけど、これは言った方がいいな」ということが出てきても、相手の立場に近すぎて「言われたらつらいだろうなあ…」と考えてしまい、言えなかったりします。

そんな時に、④に視点をスライドさせると、そんな③の自分の思考さえも俯瞰でき、「必要なことを、やる」という作業ができるようになります。

ただ、この時に注意して欲しいのが、「相手にとって嫌なことを言う」際は、必ず②の視点を経てから言う、ということ。

②の視点を通らずに④の視点だけで物事を言うと、相手の感情をないがしろにした発言となってしまい、ただ、相手を不快にしてしまうことになります。必ず②を経由する、これがコミュニケーションにおける最大のポイントだと思ってます。

人によって得意な視点と、不得意な視点がありますよね。コンサル系の仕事をやっている方は④の視点が得意な印象です。クライアントとうまくいかない時は、もしかしたら②の視点を持つと、うまく行くかもしれませんよ!


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