中秋の名月 母の思い出

母が亡くなって、一年半経ちました

夜中に、母の亡くなったベッドに寝転んでいると

中秋の名月が見えました

私のベッドからは、見えなかったのに

母のベッドは、東向きになっていたので

とてもよく見えました

母が生きていた頃

よく、お月さんが見えるよ

と夜中に教えてくれました

私のベッドからは見えなかった夜空を

母が亡くなって初めて見ました

母は、私が大学生の頃から

広島から大阪まで、高速バスで仕入れに通っていました

帰りは、夜遅くなることもあり

バスの車窓からお月さんを見ては

お月さんがついてきちゃったんよ

と嬉しそうに言っていました

母は本当に純粋な女の子のような人でした

だから、きっと死に至る病で苦しんでいるときも

ベッドからお月さんを見ては

広島からお月さんがついて来てくれたように

思ったのではないかな

と思いました




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