「負けへんでぇ」を私も自分の座右の銘に取り入れようかと、ここ最近podcastのover the sunを聴きながら思っているところ、大きな問題が起こった。

最近はほーーーんとに波風立たず、平凡平和な日々をのんびり美味しいものと共に過ごしていたのだが、起こったのは木曜日。

この感情を忘れてしまう前に、ここに書き留めておきたい。想いがバラバラになっていても、許して欲しい。

彼と夕方から私の家で食事を取り、映画を見た。最近の私たちは本当に順調で、喧嘩もせず、料理を作りあい勉強をして本を読んで、去年が嘘かのように穏やかな日々を過ごしていた。

私が映画中うとうとするので「寝ようか」と彼が電気を消して、「僕は眠たくないし、もう少し起きるから先に寝て寝て~~~」と勧めてきたのだ。なぜだか、私は何か、不穏なものを感じてた。彼が私に寝ることをここまで勧めることは今まで無かったのだ。

なんか、なんか、胸がなんかザワつく。

彼はうつ伏せで、私は彼の腕を抱き枕にする状態だった。
「気にせず寝て」と言うから、私の睡魔は空の彼方。目はギンギンである。女か？女とメッセージするのか？

大人しく寝たフリをして、鼻息だけはゆっくりと。しかし目は彼の携帯に釘付けだった。女友達にLINEを返してる、ニュースを見てる、インスタを見てる、ハロートーク(言語交換アプリ)を見てる……
良い気はしないが、なんら問題ないと思った。

もう気にしちゃいけない。良くない。
そう思ってしばらく目を瞑り、眠れへんなーと思いながら再び目を開けると、私の見慣れたハロートークの画面がそこにあった。

え？
彼って私のハロートークのアカウントにログイン出来るの？

と大混乱。
皆様はもうこの事態にお気づきかと思いますが、私はこの時本当にそう思っていたのです。

そうして見ていると、LINEに移行し彼は私の妹か、お母さんとのLINEを開いていた。ここで気付いた。

あ、私の携帯勝手に見てる。

関西の性。
ショックよりも先に「おいおい大ニュースだぞ…携帯見られちゃったよ」 という考えが脳に走る。いやいや、そうじゃなくて、これって気付いたら言うべき？言わないべき？まさか携帯を見られる側になるとは。どうする？言う？でもとにかく、今はもう見るな！！！！

「んん~~~」と起きたフリをすると、彼は急いで自分の携帯にチェンジ。「起こしちゃった？暑い？」と私を優しく気遣ったけど、私はもう半分戦闘態勢。まだ迷ってる。言うべきなのか？その優しさも見てたことの罪悪感からでしょ？優しさが全然嬉しくない。

「トイレ…」と1回離脱し、考える時間を増やした。夜だし多分頭が上手く回ってない。どうするべきなんだろう。もう遅いし今から話し合い？明日の方がいい？結局考えがまとまらず、彼の横にまた寝転んだ。彼が優しくハグして寝ようとしたところで、脳爆発。

「違ったらごめんやけど、私の携帯見てた？」

言ってまえー！言わな寝れん！そんな感じだった。
こんなシチュエーション今までに出会ったことなくて、どうしたらいいか分からない。戸惑いが強くて怒りも湧いてこない。何を話したらいいかも分からない。でも今見てなかった振りをして、寝るのは無理！

しばらくシーーーーーーーンとしてから、え…？みたいな彼。暗闇でよく見えないけど、すごく焦ってるのは雰囲気でよくわかった。
「起きた時に私の携帯見てたからびっくりしたんやけど…」
「うん見てた」
「なんで？初めて？」
「初めて」

まあ初めてなわけが無い。まあ結局初めてではなかった。
彼曰く、クリスマスの写真を彼の友達がFacebookに投稿して、それを見た彼の知り合いが彼に、「この女彼女？俺この女とTinderでマッチしたよ」と言ったらしいのだ。

私たちはTinderで出会ったので、彼は私がまだしているんじゃないかと、その時不安が募った。その上、そういった事があった後に、たまたま私たちはお互いどんな人とデートしてきたのかといった、まあタイミングの悪い話をして、私が外国人とデートしたことある、やらなんやら話したことで更に不安が募り、携帯を見たという。

私はそうかー…みたいな。放心状態。
その彼の友達とは誓ってデートに行ったなんてことは無いのだが、お互いTinderをしていた身なので不安になる気持ちはよくわかる。
でもあなたも日々ハロートークで数々の女の子と会話を楽しんでいるんでしょう。私に言えたことなの？

「本当に良くなかったよね。怖くて…不安で…本当にごめんなさい。」と彼は謝ったけど、私は「ぁ…うん…。」みたいな、なんとも言えなかった。個人的には、こっちから別れを切り出すまでもないけど…。彼は「でも僕達は本気の関係なの？他に好きな人がいる？」と言ってきた。

私の携帯をじっくり今まで見てきて、分からんのかね？
なーーんにもやましいことは無かったはず。
私はあんまりに彼がハロートークをするもんだから、彼の方こそ本気じゃ無いと思ってたくらいだ。でも疑うのもエネルギーがいる。彼がいつログインしてるかチェックするのは心が疲れるし、事実か分からないことで日々モヤモヤとするのは生産性がなくて、メンタルに良くないのでずっと前に辞めた。

しかし私の知らないところで、私が彼に不安を感じる以上に、彼は私に不安を感じていたのだ。
でもそれにしたって携帯は良くないよ…良くない…

さらに携帯の話から会話は女友達に飛び火し、大喧嘩になった。深夜2:30、なんかもう最悪である。

話は結局解決せず、少し寝て彼は仕事に行った。
私も夜は「携帯見られてしもた！」なんて思ってたのに、朝には彼へのモヤモヤが家からじわじわと溢れ出してした。
女友達の話になると醜い自分が隠せなくなる。

私が嫌だと言ってても彼と2人の旅行に誘う女友達。
私は彼がどんなに私を好きでも、2人の中になんのやましい事がなくても、そんな彼女をどうやっても好きになれないのだ。

お昼の時間に彼から、昨日は本当に悪かったと電話がかかってきた。私も不安にさせたよねと言って、お互い冷静に話し合った。女友達のことは解決しない。お互い譲り合えない。

結局私が書きたいことはまとまらないのだが、人の携帯を勝手に見ないこと！(当たり前だろ！)が私たちの中の新たなルールとなった。

彼は本気で好きと言ってくれてるし、私も何かと疑いがちなので、もう少し、もう少しというかちゃんと、私も彼を信用していこうと思う。

携帯を勝手に見られた彼氏彼女さんたちって多くの人はどうしているんだろう(特に見られた側にやましいことがなかった場合)。

私の事信用してねー！って別れるのか、
不安にさせてしまったと思うのか、どっちなんだろう。

未だに正解が分からないけど、興味深い体験であったことは確かだ。笑