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「愛と勇気で踊りましょ5 -ENJOY!盆踊り-」カバーイラストのコンセプトについて。~90年代りぼんと90年代団地の盆踊り~

「愛と勇気で踊りましょ5 -ENJOY!盆踊り-」のカバーイラストは、愛知県蒲郡在住のロミ・ニシザワさん(@romi_nszwに手掛けてもらいました。

ロミさんとは昨年11月の愛知県豊橋市での「プロジェクトFUKUSHIMA!」のイベントでお会いしました。Romiさんは運営チームのメンバーで参加されていて、ロミさんはイベントゲストの「このよのはる(@konoyonoharu_)」のライブを聴きながら、タブレットで彼女たちを似顔絵に描いてました。

ロミさんが描いた「このよのはる」の似顔絵

私はイラストを見て一目で気に入り、ロミさんに伺ったらば少女漫画の絵柄が好きだとのこと、特に矢沢あいさんが大好きとのことでした。

実は私も90年代前半、小学校低学年の頃に姉が読んでいた「りぼん」を読んでいました。矢沢あい「天使なんかじゃない」、吉住渉「ママレード・ボーイ」、池野恋「ときめきトゥナイト」そして水沢めぐみ「姫ちゃんのリボン」などを毎号欠かさず読んでました。

ロミさんは平成生まれなのですが、90年代りぼんについても詳しく、私が特に好きな「姫ちゃんのリボン」の話で意気投合しました。
そんなことがあったので即決的に、ロミさんに「愛と勇気で踊りましょ」新作のカバーイラストをお願いしました。すぐに快諾してくださり、すごく嬉しかったです。

私が姉のりぼんを読んでいたのは、ほぼ私の幼少期の盆踊り体験と重なる年代で、りぼんも盆踊りも初めから好き好んで接していたというより、そこにあったから楽しんでいたと思います。
少女漫画の絵柄や話に引き込まれたわけではなく、漫画を読む文法がわかれば読むことができたので、読むうちに作品世界に浸っていきました。

その時代の実家団地の盆踊りでは、炭鉱節、名古屋ばやし、大名古屋音頭、、二十一世紀音頭、アラレちゃん音頭、ドラえもん音頭、かわさき、春駒が流れていました。どれも好きな曲調でも音色でもなかったけれど、友達と一緒に繰り出してはしゃいで楽しい夏休みのBGMとして、親しみを覚えた曲たちでした。

余談ですが90年代リボンで私が直感的に好きだったのは、さくらももこ「ちびまる子ちゃん」、岡田 あ〜みん「こいつら100%伝説」でした。90年代初頭のちびまる子ちゃんは毒の強い漫画でした。そして「こいつら100%伝説」。これについては説明の必要がない傑作です。

さてカバーイラストのコンセプトですが、ロミさんの絵柄や作風から、盆踊りに来ている小学校高学年~中学生くらいのちょいギャルアッパーな女子をリクエストしました。
私が小学校低学年の時に読んでいたりぼん漫画の登場人物たちと同年代です。私の実家団地はギャルとヤンキーが多い地域で、小学校低学年の身からすればはるか目上のお姉さんたちも盆踊りの光景のひとつでした。
普遍性を醸すため、私の時代のファッションではなく2000年代~今風の雰囲気の女子を描いてもらいました。

デザイン的なアドバイスをもらおうと、友人の時吉遼さん(@lee_case1(建築学生/DJ/MVクリエイター)に見てもらったらば、イラストに合わせたタイトルをデザインしてくれました。

タイトルデザインは時吉遼さん。センターの浴衣は4色のカラーバリエーション

完成した冊子を友人の踊り仲間に見せたら「ちゃおの付録じゃん!」と言ってもらえたりしたので、よかったです。


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