旅の途中

朝6:46に目が覚める。タイの朝は早い。

昨日はすっごくドタバタで、自分の不注意を呪ったりした。

18歳の頃の初海外の入国審査で、入国に必要な書類を預け荷物のスーツケースの中に入れていた上、英語が喋れず税関に間違った受け答えをしてしまい、空港の裏の個室をたらい回しにされたこと。
マレーシアの離島で帰れなくなりヒッチハイクをしたこと。
深夜3時に人が居ない臭くて暗い裏路地で血に飢えた野良犬と対面したこと。
流しのタクシーにぼったくられそうになって英語でガチ喧嘩した深夜2時。
留学の帰りの飛行機を逃し、ビザの有効期限が切れて1日不法滞在したこと。

インフォメーションカウンターで「ここは空港が違います。」ってスタッフに言われた時、そういう、破茶滅茶な修羅場が脳裏をバッとよぎって「あー、こういうやつか」と思った。

その日に出る飛行機を血眼で探し、血迷って「国境 自力で超える」なんて検索しながら、バンコクを離れてバスターミナルへ向かいラオス行きの深夜バスを探したりした。

こういう災難が、私を旅の気分にさせてくれる。
ある種の刺激中毒者なのかもしれない。

東南アジア、私にすべてを忘れさせてよ。
日本人も日本食もこんなにも恋しくないことに驚いている。
タイが好きで、東南アジアが好きなんだなと思った。
18歳の半年間を捧げた私の青春は熱帯のトロピカルな香り。
色んなことを少しだけ思い出す、旅の途中。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?