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『カミナリの記録映像』はしびれ悔しい

一日のうちにYouTubeを開かない日はあるのだろうか。ってくらい、毎日だれかのチャンネルのなにかを必ず視聴してしまっている。同時に「う、おれのパソコンとスマホをぶっ壊してくれ…!」とデジタルデトックス願望もありつつ、それがなかなかできない我が身にどうしようねぇなとツッコミを入れ続ける日々でもある。

何はともあれ、YouTubeは観ていて飽きない。もちろん毒にも薬にもならないようなコンテンツ、似たり寄ったりで嘘くさいコンテンツもあるのだけど、ちゃんと探せば、のめり込めるものはいくらでも見つかる。だからこそ調べる・たどり着くスキルが今まで以上に求められるようになっただろうし、AIレコメンドばかりに頼ってると偏りが激しくなるこわさもある。

最近みつけて、これすげーな、と思ったチャンネルがある。『カミナリの記録映像』だ。芸人カミナリの二人が"今「やりたいコト」だけを"やるチャンネルらしい。ゲームをやったり、地元のことをしゃべったり、エロをちらつかせる企画など盛りだくさんで、結構なペースで配信されている。

このチャンネルの存在に気づいたのは、一年以上も前だったけど、サムネイルなどで勝手に判断して、「まあどこにでもある芸能人がゲーム実況したりしてるやつなのかな」程度に思っていた(勘違いでした!ごめんなさい)。

本格的に見るようになったのが、ハマオカモトさんのゲスト回からだった。

ゲームをやってるだけかと思ったら、実は、ドンキーコングで流れてるBGMがやべぇという内容で、これが最高すぎた。

小学生のときスーファミでやり込んだ、ドンキーコング。たしかに、幼いながらにも音の心地よさは確実にあった。それを音楽視点で掘り起こし、記憶を揺り起こすこのコンテンツやべーなと。「音楽を聴きたいのに、プレイするのが下手くそで途中で聴けなくなる」というお笑いもしっかり入っているのがまた良くて。

よーくチャンネルを見てみると、「デビット・ワイズ」という再生リストがある。デビット・ワイズとは、ドンキーコングのBGMの作曲家であり、あーこんなにずっとフィーチャーし続けていたのかこの番組は! と感嘆したわけです。めちゃくちゃ尖ってるじゃないすか。

ゲームをきっかけに、音楽としての熱を語り、本人に会いに行く企画までをこれまで進めてきた。そして、ついにデビット・ワイズ来日のイベントが開催されるまで発展している。すげぇ。

こういう企画の転がし方ってめちゃくちゃいいなぁと思った(そこに集う人の思考・嗜好・言葉によって、かたちを変えていく「場づくり」の本質に近いものを感じた)。

じつはカミナリの二人は1988年生まれの同世代なんだけど、くそ、同じ年なのにぃ〜〜と勝手に悔しさを覚えたりもした。M-1などで漫才(ネタ)をきっかけに活動の幅を広げ、舞台やテレビだけの枠組みだとキャラ的に(既存イメージが尾を引き摺り)やりにくいこともあるなか、自分たちの「やりたいコト」をこう突き詰めていくんだなぁ。悔しいなぁ。知名度が上がることで「やりたいコト」の波及力も高まるだなぁ。悔しいなぁ、と。

とにもかくも、デビット・ワイズのスペシャルライブ、当選するかどうかはさておき、チケット申し込んでみようかと思ったわけです(ちょうどチュートリアル単独ライブのやつが落選してたし)。

ちなみに、このチャンネルのゲーム関連映像は、古川未鈴さんのゲスト回から視聴するのが入りやすいんじゃないかと思う。

カミナリとの関係性から語られ、プレイするゲームをお店で掘り起こすところからはじまるやつ。古川未鈴さんのゲーム愛溢れすぎてて、かつてテレビゲームに触れてきた人にとっては、懐かし&再発見情報ありまくりで、ほんと最高なんすよ。

そして、攻めすぎてるオープニング映像をみると、これが長州力さんの迷フレーズ「飛ぶぞ」の視覚化なのかもなぁと思ったり。

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