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ニワカ女のJリーグ第1節

今年もこの季節がきた。開幕だ。
サッカーのルールさえ怪しい私だが、毎年なんとなくはチェックしているJリーグ。どんなスポーツにも熱狂的な人はいるが、私はエンタメとして楽しむ程度だ。
私が子供の頃は担任の教師が野球好きで、巨人が負けると宿題が倍、などというパワハラがまかり通っていた時代だった。まだサッカーにプロがなかった頃だ。そしてJリーグが開幕したときの熱気といったらすごかった。猫も杓子もサッカーサッカー。クラスの男子の大半はサッカーをしていたし、将来の夢はJリーガーという文字も飛び交っていた。母はJリーグのチケットが取れないと騒いでいたが、おそらく母は今でもサッカーが何人でやるスポーツかさえ知らない。それほどの騒ぎだった。
当時から詳しくない私が知っているJリーグ情報は、ベルディ川崎。ラモス、ミサンガ、カズダンス。そのくらいだった。そのままJリーグブームはしばらく続き、鹿島アントラーズのアルシンドという人のことは覚えた。いや、あの時代、おそらく大半の人は彼を覚えていただろう。ただ彼のプレーのことは、残念ながらまったく記憶にない。

その程度の私から見る、今のJリーグ。
ちなみに私は川崎フロンターレを推している。何の縁もゆかりもない私がなぜ、とよくキョトン顔をされるが、答えは簡単。私は中村憲剛の大ファンなのである。
中村憲剛の見た目、性格、プレイスタイル。そのすべてが私の心を掴んだ。彼が愛するものはすべて私も愛する。奥様やお子様ももちろん、彼が去った後の川崎フロンターレも愛している。
実際、彼がいた頃の川崎の強さはすごかった。川島と長友と鄭大世がいて、どうやって勝ったらいいのかわからなかった。その後も川崎は登里や三苫など、目を見張る新人を排出し続ける。しかも地元愛が強くファンサもしっかりしてくれる。スーパーすげえチームなのである。

それとは別に、私が気にしてしまうチームがある。清水エスパルスだ。
何のことはない、地元のチームである。
野球チームを持たない静岡県で、清水エスパルスは静岡スポーツの希望の星だった。今でこそ静岡にはジュビロ磐田、藤枝myfc、アスルクラロ沼津がある。だがJリーグ開幕当初、清水エスパルスは静岡唯一のプロクラブだった。
これには色々、本当に色々な事情があり、この件については異論がある人も少なくない。だがあくまでもニワカの、ちっとも詳しくないサッカーよく知らない静岡県民にとっては、清水エスパルスは期待のチームだったのだ。

いわゆるオリジナル10であるこの清水エスパルスは、今J2の舞台で戦っている。去年J2で上位につけたもののプレーオフで惜しくも昇格を逃し、今年もJ2となった。
J2だってばかにしたものではない。ばかにされる筋合いはない。というのも、私はJ2の某チームのファン であり、ファンクラブにも入っている。
そう、藤枝myfc。私の魂よ。
藤枝myfcを愛する理由は、同じ静岡県であること。地元愛が強くファンサがなかなか濃いこと、という川崎と同じ理由もある。そして何より、プレーが良いのだ。市民クラブからついにJリーグ2部まであがってきたガッツ。監督を中心にまとまっているチーム性。5点取られてもエースを根こそぎ抜かれてもまだ立ち上がる前を向くアスリートメンタル。挑戦者の立場でありながら超攻撃的サッカー。最高だ。
今まで見た現地での試合の中で、藤枝myfcの試合が一番楽しかった。魅せる試合だった。あのスタジアムが一丸となる空気。選手への、サッカーへの、相手チームへのリスペクト。あの空気を味わっていたらみんながサッカーファンになるのでは、という高揚感だった。
藤枝myfc。私の藤枝myfcよ。
そんな藤枝の開幕戦は引き分け。
こんなに愛してはいるがそうそう現地にはいけず、速報を追うだけではあるが。今年も頑張れ藤枝myfc。
第一節、選手もサポーターもみなさんみなさんお疲れ様でした。
2024シーズンも楽しみましょうね。


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