私と新聞
長年我が家では読んできた新聞があった。
祖父母、父母、自分と読んできた。
「最近、読み応えがなくなってきたから辞めようかと思うんだけど?」
母から意外な一言があった。
いつも熱心に新聞を読む姿が印象に残っている。
何回か投稿欄にも送って掲載されたこともある。
一方私は、小中学生をピークに新聞から離れてしまった。大学生の就活でこの新聞社の入社試験に参加したことがある。無謀な挑戦だったので、あっさりと落ちてしまった。
それ以来、私は余計この新聞から離れてしまった。
母は広告を眺めてから文化欄を読んでいた。
レシピを切り抜いたりもしていた。
しかし、最近は投稿欄を見ても
「何だか人が亡くなったことを思い出した話や自慢話が多い気がする。読んでどう思うか教えて!」
と少し怒り気味に話してくる。
読んでみると、やはりその通りと感想をもった。
最近、読書の習慣が身に付いた私は新聞の書評を読んでいた。しかし、自分と感覚の違う本ばかりが紹介されている。
全国紙の書評を見ると、自分が読んでいる本がよく紹介されている。これも感覚の違いなのだろう。
私は母の決定を尊重し、新聞解約を了承した。
今までありがとう、そしてさようなら。
また読む機会があったらよろしく。
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