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なつき奥様ストーリー【2】


 なつきさんはとても穏やかな話し方をする人だった。
 実年齢的には私の方が一回り近くは年上なのだが、そんな私でさえ、彼女からは包み込まれるような、自然と安心する雰囲気を感じ取れていた。
 普段ならばイニシアチブを確保することに躍起になるところだが、今日はその必要がない。
「……というわけでね。ろくにプライベートな楽しみもなく、忙殺される毎日だよ」
 情けない仕事の愚痴を思わず零してしまうが、なつきさんは興味深そうに、同情的に頷いてくれている。
「人と人の間で動くのは、大変ですよねぇ」
 欲しい言葉をくれるので、私はつい、何度も頷いてしまう。
 そんな風に、主に私が話して、彼女がそれを聞いてくれるというやり取りをしている内に、私たちはホテルに到着していた。
 部屋に入って、早速プレイを開始する。時間がもったいないからだ。
 だけど――なつきさんが脱衣する様子を観察しないのも、勿体ないことだ。
 私はなつきさんが服を脱ぎ、その玉のように美しい体が露わになるのを、食い入るように見つめた。

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