東京

久しぶりに会ったな、お前はとっくに慣れたか?
「もちろん慣れた」と笑ってる顔が相変わらずでよかった
そんな時間もないから また今度な。なんて約束して別れた

自信過剰な奴だな 心の底で思ってた
だけどこっち来て気づいた 僕が卑屈だっただけだ
窓に反射る見慣れた顔 少し痩せたな やけに惨めに思えた

友の目はまだ 輝いていた 「もう無理かもな。」 とか言いながら
ふと空を見た 輝く星が ないと気づいた 僕は今更
でも忘れるな あるはずなんだ 空には星が 僕にも夢が
友よ、お前も挫けたりすんなよ  

東京

眩しくて綺麗だ ふるさとにこんな町はない
だけど近づいて見てみたら ゴミが散らかって臭かった  
耳を塞ぐために カバンから出したイヤフォン 地下鉄の路線図みたいだ

一人暮らしの食事はおろか 毎日にすら彩りはない
腹を空かせた 郵便受けが 泣き出していた 眠れぬ夜中
暖かい風 温かい人 後ろめたさに 苛立ちの顔
ごめんよ、勇んで出てきた日の僕よ  

望郷

そこを退けと言われる気がして電車はいつも座れない
気持ち量られたくないからいつも下向いて黙ってた
こんな街じゃ道にも迷ってしまうよな 1人じゃそれすらも怖いんだ

信じるべきは 他人か己か 途方に暮れた 都会いながら
自身失くした しっぽを振るか ひとりになるか この目に涙
貫くべきだ 自分の言葉 ひとりじゃないさ 頑張る仲間
友よ、約束だ もう迷わねえよ

東京

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