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#北欧旅行記 [ デンマーク ]ヤコブセンが設計した憧れのホテルへ

デンマークの巨匠アルネ・ヤコブセンが設計したSASロイヤルホテル。
(現:ラディソン・コレクション・ロイヤルホテル)
彼が建物から家具、照明、カトラリー全てのデザインを手がけた名作ホテル。代表作でもある「エッグチェア」や「スワンチェア」は、このホテルのためにつくられたそうです。

実は何度も書籍や展示でその作品を見て、座ったりもしてきました。でもまさか、あのホテルに泊まることができる日が来るなんて。本当に夢にも思ってなかった。

中央駅から歩いてすぐ、SASと表記された一際大きな建物が青空をバックに凛と立っていました。市内中心部ではレアな高層建築となっており、当時は街並みの雰囲気が壊れると批判的な意見が多かったそう。なんでも初めて挑戦することには、批判的な意見があるものですね。

一列に並んだ窓と外壁の薄いグリーンが縞模様に見える配色、素敵だなあ。窓と外壁にフレームを通すことで、遠くから見ると小さなタイルが並んでいるように見えるところも、安直な表現だけど可愛いの一言に限る。

エントランスをくぐるときは、ドキドキと緊張しすぎて、息を止めていました。コロナ禍のタイミングで、各部屋は大々的にリフォームをされたようですが、ロビーは当時のまま残っていました。

大きな螺旋階段と手すりの滑らかなラインが綺麗すぎる。。
支柱部分が透明なアクリル板になっていることで、浮いているような見え方をする手すり。さらに、あえて少しだけ浮いている一段目の階段。それらが相まって、まるで螺旋階段が上からくるくると舞い降りているように見えました。

螺旋階段の奥には、エッグチェアやスワンチェアなど、たくさんの名作椅子が円を描くようにずらりと並んでいます。

一通り座ったけど、エッグチェアの居心地の良さがダントツすぎる。でも家に置くなら(そんな財力はないけど)スワンチェアが良いかな〜なんて勝手なことを妄想していました。

お部屋にもワインレッドのスワンチェアが。全体的に木目調とグレイッシュな色合いで、落ち着いた雰囲気に改装されていました。
少し狭いけど、素泊まり一泊二人4万円という、少し背伸びをすれば泊まることができる価格帯なのはありがたい。
(ただハイシーズンや、ソファとか置いてあるような少し広い部屋は、それなりに高くなるけど)
あと606号室は当時のまま残っていて、誰も泊まっていなければ見学もできるようです。

窓からはチボリ公園も見えて、とても素敵なお部屋でした。彼の建てたホテルで、スワンチェアに座ってゆったりとくつろいだ時間は、一生忘れられない宝物になりました。


今回の紹介スポット
SASロイヤルホテル
[ 現:ラディソン・コレクション・ロイヤルホテル ](5つ星ホテル)
URL:https://www.radissonhotels.com/en-us/hotels/radisson-collection-copenhagen
場所 :デンマークコペンハーゲン市内
    中央駅(København H)から徒歩約5分
設計 :アルネ・ヤコブセン
宿泊費:大人2人素泊まり1泊約4万円(2023年9月)

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