私が通う中学校でもこの季節になると、
一軍女子たちが騒ぐ。

私みたいな教室の端で女子と本を一緒に読んでいる人とは違い。

いつも不思議に思う。
なぜあの人たちは、小学六年生を卒業して、
中学生になった途端、
くしを持ち、鏡を持ち、前髪を固め、
恋バナしかない。
なぜだ。不思議に思う。

学校のホームルームでも担任が
「生徒指導からなんですけど、もうすぐバレンタインなんですけど、学校に不要物は持ってこないでくださいね」

「みなさんの恋を潰したいわけではないので」

と言っていた。

しかし
　　　　　　私には何にも関係がない。

三連休の月曜日。女子達はチョコを
作るらしい。なぜチョコなのだ。あげるものによって、感情などが、決まっているらしい。

チョコ・・・貴方と同じ気持ち
キャンディ・・・貴方が好き
クッキー・・・友達でいよう
マカロン・•・貴方は特別
キャラメル・・・安心する存在
マロングラッセ・・永遠の愛
マドレーヌ・・・仲良くなりたい
ドーナツ・・・貴方が大好き
マシュマロ・・・早く忘れたい
グミ・・・貴方が嫌い

マシュマロはあげちゃダメな理由は、口の中に入れてしまったらすぐ溶けてしまうからしいが、チョコも口の中に入れたらすぐ溶けてしまうと思っている。