見出し画像

【人財育成論29回】若者から見て「タイパの低い」会社になっていませんか?

タイパ。タイムパフォーマンスの略です。どれだけ時間をかけて成果がでるのかということです。「短い時間でどれだけの効果・満足度を得られるか」という視点が重視(HRプロ)されているということのようです。

前回、成長できるか、が若者の就職時の大事な視点だということを明らかにしました。若者の意欲、モチベーション、上昇志向、やりたいこと、能力によってかなり違いますし、若者の分類・タイプごとに違うので一概には言えませんが、考えていきたいと思います。

若者にとってのタイパ

映画すら見ない、タイパが低いと考えている若者たち。なかなかそういった人たちに対して、人事部は悩むところではあるでしょう。
若者たちにとってのタイパとは

・時間がかからずに成長できる
・与えられる仕事を短時間で済ませられる
・素早くスキルが身につく
・同じ時間でキャリアアップがはかれる
・時間をかけただけ、お金が儲かる

筆者作成

こんなことではないでしょうか。貴重な時間への意識、本当に素晴らしいと思います。「タイパばかりで」とおじさん世代はぼやきたくもなりますが、別にタイパは若者だけでなく、皆さんも同じだと思います。時間もったいないなあ~とか、少しでも早く済ませたいな~とか思っているはずですから。
これまでと違うのは、他の世代よりタイパ要素を意識するようになっているからだと思います。デジタル技術によって「時間がかかる」とされていたものが圧倒的に効率的にできるようになりました。また、情報量が増加しているため、タイパを意識して行動選択しないと生きていくのが難しいということが背景にあります。そのことを考えればそんなに難しくはありません。

タイパ重視の若者のために会社が変えるべきこと

タイパ重視の若者からは、どういう会社が求められ、避けられる企業なのでしょう。避けたい企業は・・・・

□そもそも給料が低い
□残業など時間を拘束する割にその分の給与がでない
□しょうもないブルシットジョブのような仕事をさせる
□成長できない仕事やキャリアを振り分ける
□成長や自身のキャリアについて考えてもくれない
□前例踏襲型の業務ややり方で我慢を強いる
□上司ガチャと思えるくらいとんでもない職場環境である
などなどでしょう。こんな企業では人は見向きもしてくれません。

そもそも「就職したい会社」ってどういう企業でしょう。マイクロソフトの生成AIに聞いてみました(以下)。

  1. 業績と成長: 良い会社は安定した業績を持ち、成長していることが重要です。経済的に健全で、将来性がある企業は魅力的です。

  2. 社員の満足度: 社員が働きやすい環境であることが良い会社の特徴です。適切な労働時間、福利厚生、キャリア成長の機会が提供されていることが求められます。

  3. 社会的評価と信頼性: 他の人々から高く評価され、信頼されている企業は良いイメージを持ちます。社会的貢献やCSR活動も重要です。

  4. ビジョンと文化: 企業のビジョンやミッションが明確であり、社員が共感できる文化があることが良い会社の特徴です。

  5. 給与と福利厚生: 適正な給与水準と充実した福利厚生が提供されていることが良い会社の条件です。

【出典】copilotで作成

あなたの会社はこうした条件がそろっていますか???

タイパを求める若者を採用する意味

タイパ、上司ガチャ・・・そもそもどの世代のビジネスパーソンも考えていたことです。それがより強調されるようになったということです。なので理解はできるかと思います。別に恐れず行きたいと思いますし、大事な視点だと思いますので、この視点で人事採用や経営を考えていく参考にしていくべきだと思います。若者から求められる条件を次回整理したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?